人の肉体に根差した本能からくる悪徳は御することが難しい。だが人は罪を犯しつつも神から授かったつとめを果たすことができる。己の昏き欲望を後ろめたく思うこともあるだろう。それはそのままに、ひたすら我にできる「善きこと」とは何かを考えて、それに目を向けて行う。その所作の中に救いはある。

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