【世界】良心がはたす事
内なる良心に沿った正しい行いは
多数の世人から称賛されたりせず
返って批判されることが多いように感じます
それは行いがあまりに理想論に聞こえたり
綺麗事をのたまっていると思われたりすることが原因なのですが
なにより、世間の空気にはばかることなく
胸を張って己が正しいと思うことをやることに
嫉妬の念を抱かれ、ある種の意趣返しから
批判されるのだと思います。
しかしどんなに批判されようとも
良心に基づいた行いは
ゆっくりと着実に
人々が気付かぬ間に世界に根をはっていきます。
一気に多くの人に影響を与えることはありませんが
隣人から隣人へと
共感の輪を広げていきます。
ときには甚大な困難に遭い
行いが大きく後退するように見えるときがあっても
その試練のために、行いの力は成長していきます。
そしてあるとき
一人の良心から始まった行いが
世界にとってかけがえのない、偉大な業をもたらしていることに
世人は気付きます。
ですがそのときには
その業を養い、培った人間は
御許に召されていることが多いのです。
決してその人は
現世で賞賛を受けることがないけれど
地上で称えられないということで
善き人も
その行いも
世人の劣情から守られるのです。
賞賛というものは
とかく人の劣等感や
嫉妬心をかき立てる行為。
ある種の呪いともいえましょう。
義人が天に還っているということは
その呪いの影響から
免れることにもなるのです。
素直な良心から出でた行いは
地上で報われないかもしれませんが
その行いが地上で果たされること自体に
なんらかの救いがあると
私は信じています。
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