名称未設定_1

希死念慮と向き合い、耐えること

「希死念慮」(きしねんりょ):死にたいと願うこと。
コトバンクより

躁うつを患ってから、ずっと頭の片隅にいる「消えていなくなりたい欲」のことをこう言うらしい。こいつは常にこちらを見ていて、寒暖差や体調不良、場合によっては不定期に脳内を占領する。

「死にたい」が「死ななければ」に代わるとさらに厄介で、無意識のうちに駅のホームから線路をじっと見たり、包丁を手に持ってじっと見つめたりしたりしてしまう。(度胸がないので、実行には移せないでいる。これからもそうであってほしい)頭の中を占領するため、気をそらすのも一苦労である。躁うつやうつ病などは心の病気ではなく脳の病気とはよく言ったものだ。

ここ最近の寒さのせいか、断続的に強めの「消えていなくなりたい欲」が出てくる。夕方から夜にかけて、一人でいるときに特に。

大事なパートナーもいるのでまだ生きる理由があるのだが、それでもこの「消えていなくなりたい欲」は常に頭の片隅からこちらを見ている。もちろんパートナーに心配させたくない気持ちもあるのだが、こいつは不定期に襲ってくるので予防策がしにくい。

対抗策としては包丁などの危険なものを遠ざけ、布団にもぐり震えながら耐えるしかない。もう嫌だ、生きたくないと非公開アカウントに吐き出し、嵐が過ぎるのを待つ。
動けるのであれば、熱めのシャワーを浴びたり、白湯を飲んで体を温めるのも対抗策の一つであるが、思考が死ぬことに占領されているとなかなか難しいこともある。

体調の悪化により、今月で仕事を辞めることになった。来月からは平日の日中は毎日一人だ。そんな中、襲ってくるであろう「消えていなくなりたい欲」に、今から震える。


いただいたサポートは明日のお昼ご飯、勉強用の本、通院費、生活費になります。