3ds用ソフト 怪獣が出る金曜日レビュー
今回は3ds用ソフト『怪獣が出る金曜日』をレビューしていく!
開発は『僕の夏休み』シリーズでお梨みのミレニアムキッチンが製作。
今回セール価格ということで100円になっているので、購入をしてみた。
元々価格が800円ということもあり、高くないダウンロード専売タイトルなので、ボリュームの少くなさは仕方ないかも。
いい点と悪かった点をネタバレ無しで書いていく。
まずいい点は、やっぱりこの世界観。1970年台の世界観をゲームに落とし込んでいるからだ。
主人公は世田谷の小さい町に引っ越した所から始まる。
この小さい町にある建物が配置を含めてリアル。
駅前食堂と書かれたラーメン屋さん、交番、そこまで大きくないテレビ局など
いかにもシナリオで出てきそうな建物ばかりで最初の方からワクワクできる。
遠くに見える工場の煙突のモクモクした煙は当時の経済成長のシンボルとして
入れて置きたっかったのだろう。
音楽もいいオープニングとして流れる軽快な音楽は癒しとワクワク感があった。
ゲーム中の出てくる怪獣カードゲームも当時、子供が好きそうな所をうまくゲームとして落とし込んでいる。
その怪獣のイラストがすごく良い味を出している。
怪獣カードゲームで負けると勝った相手に呪文を掛けられて、その場で倒れ込むという子供だから面白い追加の遊びも世界観を引き出していると感じさせる。
そして、キャラクター毎に倒れ方が違うなど、実は細かかったりする。
その場で横になる感じだったり、「や!やられたー!」みたいな。
大袈裟だったり。
ゲームの進行で所々にナレーションが入ってきて、子供向け番組を見ているような感じで進行する。
ここまで子供向けを意識して作られている感じは斬新かも。
悪かった点は、ちょっとゲームとしてのボリューム不足だった所。
2時間あればクリアできると思います。映画を見ていると思えばそこまで高くは感じないかな。
とにかく企画段階で色々やってみたかったのかこの2時間の中に要素が詰め込まれすぎていて、展開が早く「こっちも楽しみたいのに!」と残念に感じる。
主人公が引っ越してきて、地元の子に町を一緒に紹介してもらって
カードゲームを教えてもらってetc‥
買うまでのイメージは『僕の夏休み』のように当時の世界観(ノスタルジー)に浸かりたかった人が手にするタイトルだと思う。
フタを開けてみれば、世界観に浸かるより、番組を見ているゲームでした。
クリアしてからボーナスとして追加シナリオ?がありますが、
主にカードゲームメインで、何回も戦わないとカードがコンプ出来ないのも
かなり疑問点。メインシナリオではカードゲーム部分がだいぶあっさりしていて
上でも話したが呪文の演出はメインシナリオでは、特に気にならないけど、
欲しいカードを手に入れるまで何回も呪文を聞いて倒れてはもの凄くテンポが悪い。
カードコンプしたい人は本編より時間をかける事になりそう。
まとめ
映画を見ているように進む1970年代の世界観。
音楽が良くて引き込まれる、キャラクターの動きの作り込みもすごく良い
詰め込みすぎて、展開が大味に。
クリア後のカードゲームの扱いがこのゲームの評価を落としてしまっている。
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