さくっとムービー🎥#1 映画『死刑にいたる病』の内容とレビュー
こんにちは、くろと申します。
今回紹介する映画は『死刑にいたる病』。
『死刑にいたる病』
あらすじ
結末※ネタバレを含む
結論、立件された9件の事件の全てが榛村自身で起こした事件であったことを雅也は突き止めました。同系統の映画であれば、ここでエンディングを迎えるのが普通ですが、そうならないのがこの映画の良かったところです。
作中で雅也は同じ大学の同級生、加納灯里(かのうあかり)と親しくなり恋人関係となります。物語の最後、榛村に事件の全貌を伝えた雅也は灯里と会うことになる。灯里の家に着いた雅也がそこで見つけてしまったもの。
それは、、灯里宛に書かれた榛村からの手紙でした。
灯里は榛村と繋がっていました。雅也は事件の調査を進める中で榛村に若干の洗脳状態にされており、彼にとても執着するようになるのですが、事件解明後はその執着から開放されます。
灯里は恋人関係になる以前から雅也に好意を抱いており、彼に近づくためにどうすればいいのかを榛村から聞いていたのです。その中で灯里は雅也よりも強い洗脳状態になったのだと思われます。
手紙を見つけた雅也に灯里はこう言います。
「好きな人の一部を持っていたいって気持ちわかるよね?」
本作を通して榛村の目的が「刑務所の中から人を操ること」であることが読み取れます。榛村は雅也を操ることには失敗しましたが、灯里を操ることには成功したので結果的には榛村の目的は達成されたというオチです。
『死刑にいたる病』の『病』の部分は、榛村の持つ異常性が灯里のように他の人の心に感染していくことを表しているのでしょう。
感想
いや〜、評判に聞いていた通りとても面白かったです!!
僕はこの作品の中では『二面性』を強く感じました。
榛村は周りの人間にはとても愛想よく振る舞っているで、榛村を知る周りの人間は彼が殺人をするなんて思っていなかったと答えます。しかし、榛村の殺しの手口は被害者にゆっくりと痛みを味わってから死んでもらうというとても残虐な手口でした。※序盤に女性の爪を一枚ずつ剥がしていくシーンがあったり、他にもかなりグロい描写が多いのでそういうのが苦手な人はちょっと観るのはきついかもしれません。。
雅也は親の期待に答えられず三流の大学に通っていること、それに伴う父親との関係性などもあり、かなり自信がないように序盤は描かれているのですが、榛村の事件の調査を通して、自分なりの筋道を立て着実に事件の真実に近づいている姿を観ると、彼の中には自分で気づいていない行動力のようなものがあるのではないでしょうか。※他にも肩がぶつかった小太りのおじさんを絞め殺そうとしたりと、よくない自信を身に着けたシーンもあります。
普段は邦画はあまり観ないのですが、これを機にどんどん観ていこうと思います!!
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