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サラリーマンを定年退職したオヤジの京都探訪【No.1 赤山禅院】

初回は赤山禅院!

(概 要)
京都市の北東に位置し、閑静な住宅地で大きな街路樹が並ぶの白川通を少し東にはいったところにある。
修学院離宮の北側に位置し、比叡山延暦寺の塔頭として、都の鬼門に建つ方除けの寺院。創建は仁和4年(888年:平安京遷都の94年後)と伝わる。
境内は、静かで緑が多く、年月を経てきた建物にも癒される。
入場無料で無料の駐車場も備える。
激混み観光地にあって、銀閣寺を超えると比較的観光客が少なく落ち着いた雰囲気があります。

赤山禅院
赤山禅院2
赤山禅院3

(歴 史)
赤山禅院は、天にあっては「福禄寿神」、地にあっては「泰山府君」(赤山明神と同神)とされており、さまざまな顔をもつ。

ひとつは、赤山明神。陰陽道の租神であり、延命富貴の神。
(特に、商売繁盛・健康長寿・除災にご利益)
仏教では、寿命と生命をつかさどる神として、地獄の閻魔大王の隣で「閻魔帳」を持っている存在であり、「閻魔帳」には、その人の寿命や財産まで書かれている。延命する際にはこの禄命簿を書き換えればいいとされている。
このため、平安時代の陰陽師:安倍晴明も願主の求めに応じて『泰山府君祭』を催し、祭文を読み上げて祈願をしている。
今でも泰山府君祭は5月5日に端午大護摩供として行われている。

二つ目の顔は、福禄寿神として、都七福神のひとつである。(都七福神については、また別の機会に)

赤山禅院の七福神

さらに、京都御所から見て表鬼門の方角(北東)にあたるため、王城鎮守、方除けの神として古来より信仰を集めた。拝殿の屋根の上に、京都御所の東北角・猿の辻の猿に対応して、御幣と鈴を持った猿を安置している。かつて逃げ出して夜な夜な悪さをしたため、金網の中に入れられているそうだ。
拝殿は明治44年(1911年)に再建されている。

また、比叡山延暦寺の塔頭として「赤山苦行」の場でもある。
「赤山苦行」とは、延暦寺の千日回峰行において、そのうち100日間比叡山から雲母坂を登降する荒行。赤山大明神に花を供するため、毎日比叡山中の山道を高下する。

(見どころ・トピックス)
紅葉の名所でもあり、「修学院歴史風土特別保存地区」に指定されている。
また、「神仏霊場巡拝の道」第107番札所でもある。
ちなみに、106番札所は三千院、108番札所は曼殊院。

(付近の休憩処)
白川通には、有名ラーメンチェーン店の本店がある。
是非とも一度は足を運びたい名店だ。
ひとつは『天下一品 総本店』
創業は1971年。
鶏ガラからとるこってりスープは絶品。一度食べると癖になる味。
店内はこじんまりとしているが、店舗裏に駐車場がある。

看板のこってりラーメン煮卵入り
写真は総本店ではないが、実はこの下鳥羽店が一番美味しい

もうひとつは『ラーメン魁力屋 本店』
創業は2005年。醤油にこだわった特製醤油ラーメンが美味しい。
こちらも店舗前に駐車場がある。

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