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アラフォー薬剤師が伝えたい裏ワザ 10分で頭痛薬を手にする方法と、100分で頭痛薬を手にする方法

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日本人の3〜4人に1人は頭痛で悩んでいると言われています。頭痛の中には、いわゆる頭痛の場合もあれば、大きい病気の症状や予兆の頭痛もあります。そんなに多くの人が悩む症状とどう向き合うか、どう対処するかについて、小学校、中学校、高校の教育では学びません。薬剤師になって調剤薬局で働いて色々な患者さんをみてきました。頭痛の症状を訴えて病院受診をしても、いきなりCTやMRIの検査になる人はほとんどいなく、多くの場合は「頭痛薬を飲んで様子を見てください」となります。10回分程度の頭痛薬をもらうのに、1時間〜2時間かけて受診するのは時間がもったいないと私は思いました。なぜなら、処方される薬と同様の薬は販売されているのです。一般的に頭痛のうち95%は薬で様子を見ても大丈夫な頭痛で、5%の頭痛は病院受診して検査をしてもらった方がよいと言われています。本書は、私が調剤薬局で患者さんから話を聞いて得た経験や、研修会などで学んだことを伝えることで、上手に頭痛と付き合って生活できる人が増えることを望み作成いたしました。

令和2年度診療報酬&調剤報酬(※病院では初診料と処方せん料、薬局では基本料と調剤料、薬剤料、薬剤服用歴管理料のみの算定例で、病院の検査や他管理料はないと仮定した場合の金額のため、参考情報とする。)
処方薬 ロキソニン錠 10回分を医療費3割負担の方がもらった場合
病院1,000円程度+薬局400円程度=合計1,400円程度の支払い


一方で
同様の薬を薬局で購入した場合
市販薬 ロキソニンS 10回分
550円程度


ざっくりとした計算ですが、これを見てどう思いますか?
同じ薬でも、時間とお金をかけてもらうよりも、お金をかけず早く薬をもらいたいと思いませんか?

しかし、前述した様に今の学校教育では、自分で症状に合わせて薬を選ぶ教育を受けていません。副作用も薬の飲み合わせなどの注意点も教わりません。本書は、少しでも薬を選択するための基礎知識を身につけてもらい、体調が悪くなったらすぐ病院という意識を、市販薬で対応できないかという意識に変えていきたいと願い記します。
ひとりでも多くの方の生活にお役立ち頂ければ幸いです。

ポイントを動画にまとめてあります。


目次
様子を見ても良い頭痛と病院に行くべき頭痛
病院に行くべき頭痛
頭痛薬で様子を見ても大丈夫そうな頭痛
頭痛薬を手に入れるまで100分かかる方法
10分で頭痛薬を手にする方法
頭痛薬の種類
頭痛の症状の伝え方
薬を選ぶポイント
様子をみるポイント
頭痛予防対策
参考文献


■様子を見ても良い頭痛と病院に行くべき頭痛

日本人の3人、4人に1人は頭痛で悩んでいると言われています。頭痛の経験がある人は、ほぼ全員ではないでしょうか。頭痛の95%は、薬で様子を見ても大丈夫な頭痛と言われています。症状がひどい時は、脳の病気ではないかと不安になりますので、それを聞くと少しホッとしますよね。
もう一度言います。95%の頭痛は病院に行く必要はなく、ドラッグストアや薬局で買った薬を飲んで、様子を見て大丈夫です。本書を読み進めていくことで、病院に行くべき頭痛のこと知り、自分で病院に行くか行かないかを判断してから、頭痛薬を買いに行ってほしいと願います。

「いやいや、まず一番効く薬を教えてくれ」とせっかちさんの声が聞こえてきますので、お急ぎの方の為にドラッグストアや薬局で買える効き目の強い薬をお教えします。

2021年2月現在
バファリンプレミアム
ロキソニンSプレミアム
イブクイック頭痛薬DX

こちらの3種類は、どれも効果が強いです。病院でよく処方されるロキソニンやカロナールという薬よりも強力です。

ちょっと待ってください!買いに行くのはまだ早いですよ。
この薬を買いに行く前に、まず考えて欲しいこと、知って欲しいことがあります。

それは、

1. その頭痛が病院に行くべき5%の頭痛ではないか
2. 様子を見ても良い頭痛だとして、その強力な薬が今のあなたに適しているかどうか
3. 副作用やアレルギーや今までかかった病気や体質によっては、選ぶべき薬が違うということ

「とにかく、一番いい薬をすぐに買いに行こうと思ったあなた!少し冷静になりましたか?」

これから順を追って説明をしていきます。

ぜひ、本書を最後まで読んでから、自分にあった薬を手に入れましょう


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