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お金に関する悩みを和らげるための3つのコースと直感の活かし方

自由が増えるのは良いことだけど、自分で判断しなければいけないので悩みが増えます。
情報が増えるのは良いことだけど、情報が多いほど選択肢が増えるので悩みが増えます。

そんなわけで、自由で情報の多い今の時代、おそらく多くの人はいつも何かに悩んでいる気がします。そして、僕が関わるお金周りの話は、その象徴のように思います。

たくさんの選択肢を前に、いったいどれがいいのでしょうか?という疑問があふれ、それに対応するように「こうすればいい!」という情報があふれているので、今度は「誰の話を信じれば(参考にすれば)いいのでしょうか?」という迷いまで出てきます。

そもそも、金融商品関連の話は「断定的な判断」を行うことが難しい(あるいは、法律で禁じられている)ため、明快な答えが得られないのは仕方ないことでもあります。
ようするに、これが正解!っていう答えは無いんですよね。

じゃあ、どうすれば悩みから解放されるかといえば、最低限の基礎知識を持ったうえで、自分の直感を信じるのが良いのかなっていうのが、今日のお話の趣旨です。

■基礎知識を身につけるか、専門家に任せるか

「直感を信じましょう」というのは、もっともらしくも、無責任な言葉です。
例えば「どんな生命保険に入ればいいですか?」という疑問に対して、「直感を信じて選んでください!」とは、さすがに僕も言いませんし、言えません。

レストランでメニューを選ぶ際、特にこれといって食べたいものが決まっていないと悩みますが、自分の好きなモノや苦手なモノがわかっていたら直感で「これ!」って決めれられますよね。
でも、海外のレストランで、メニューの文字が読めず、料理の想像もつかなければ選びようがありません。というか、選ぶことはできるけど、自分の食べられないモノが出てくるかもしれません。

そんな時に「直感で選べばいいよ」とは、少なくとも僕には言えません。
ゲーム感覚でスリルを楽しむ、という考えはあると思いますけど。

つまり、直感で判断するのは、悩みを抑える一番の方法である一方、直感で判断するためには、それを支える基礎知識が欠かせないということです。

そうなると、ざっくり言って2種類のコースが出てきます。

「1.専門知識を持った人に判断をゆだねるコース」
「2.基礎知識を身につけて、自分で判断するコース」

もちろん、

「3.専門家に相談した上で自分で判断するコース」

という折衷案もあり、実際にはこれを実行している人がほとんどかもしれませんね。

メニューの話で言えば、

1.お店の人におススメを尋ねて、その通りの注文をする
2.事前にネットや経験者にとことんリサーチして、自分で注文を決める
3.お店の人に色々と質問した上で、自分で決める

という感じでしょうか。

お金に関する悩みを和らげるためにも、この3つのコースがあるのだと思います。

■お金関連の基礎知識の付け方


では、自分で判断するための基礎知識はどうすれば身に付くのかといえば、これはもう勉強するしかありません。
ただ「勉強」というと、避けたくなる人が多いかもしれませんが、今は動画や音声で学べるツールがいくらでもあるので、テレビを観たり、ラジオを聴いたりする感覚で学べますよね。

僕はずっと、お金周りの基礎知識を身につけるのなら、FP(3級で十分)の勉強が一番だと思っていて、これは25年前から変わらず、いまも同じように考えています。

参考記事:https://note.com/kurisuke701/n/n88f125a16468

ただ、必ずしも資格を取得することがゴールでなくてもいいわけで、自分の知りたいことを知りたいタイミングで学べるのであれば、特定のテーマを取り上げた動画などが適しています。

そのために僕は「栗本大介のFP予備校」を運営するとともに、昨年1年間かけて「栗本FPチャンネル」を作り上げたわけです。

■学ぶ先は直感で決めればいい

そして、これを誰から学ぶのかについては、これこそまさに「直感」でいいと思うのです。
最初は「学ぶのに適している情報」を探すのではなく、「聴いていて違和感のない人」を探せばいいわけですから。
継続的に情報発信している人で、「何となくこの人の話は波長が合うな」って思える人の動画なりブログなりを参考にしていただければいいのではないでしょうか。

この時に是非避けていただきたいのは、「極端な結論や一方的な話を強調する人」と「人の悪口を言う人」です。
さらに言うと、その人の発している情報が正確かどうかを判断するためには、出版社や公共の電波を通じた情報発信をされた経験があるかどうかをチェックするのも役立ちます。
出版される本や雑誌はもちろん、テレビやラジオで発せられる情報は何人ものチェックを通っているはずですし、そういった情報発信に関わったことがある人は、無責任な情報発信ができなくなるはずですから。

絶対でもないですけど・・。

■今は見送る、というのも選択肢

そして、ひと通りの基礎知識を身につけたあとは、自分の直感を信じましょう。
あるいは、自分が選んだ相談相手を信じましょう。相談相手に違和感を持ったなら、その違和感を信じましょう。

あと、保険にしてもお金の運用にしても、気に入らなかったり、納得できなかったり、そもそも理解できない商品やサービスであれば、見送るという選択肢があることを忘れないでください。

ここまでくれば、悩んだり迷ったりする時間をゼロにすることはできなくとも、随分と少なくなるはず。生み出した時間を、自分の好きなことに思い切り使ってください。

そうそう、最後にひと言。

お金関連のお話は、いくら自分が納得して「これはすごい!」と思っても、人に勧めることは止めた方がいいです。
投資を始めて、これはいい!と思った商品を人に勧めて、その後にたまたま市場が暴落して損することになったら、それこそ取り返しがつかなくなってしまいます。
聞かれた時には「自分は良いと思ったからやってるけど、先のことはわかんないなー」で逃げましょう。

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