仕組まれた天秤。

公平であるというのは案外難しい。好きな人と嫌いな人で態度が露骨に変わる人もいるし、特定の条件に当てはまるものを頑なに認めようとしない人もいる。そんな中で公平であり続けると今度は自分がそういう人達の標的になる。

恩人であろうが、敵であろうが、駄目なことは駄目で良いことは良いと言える人じゃなきゃ公平は保てない。でも、社会はそういうことには敏感で、公平でありたいと謳っているはずなのに、自分達が気に食わなければ、公平な判断を下す人間に人の心がないと石を投げつける。

ルール、風習、規律に規則。それらの遵守は絶対だと言うのに、自分に都合が悪くなると、それらを無視して感情に訴えかける。

善人と悪人、強い人と弱い人、男と女、誰であっても変わりなく、駄目なことは駄目で良いことは良いと言えるのが公平のはずだけど、公平であり続ける人は何かを優遇したい人に潰される。

公平はどこにあるのだろう。


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