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悪童という話

私は幼少期は比較的素直で優しいこどもだった。

しかし、そんな私にも悪童だった時期がある。

それは3歳ぐらいの時にいちご狩りに連れて行ってもらったときの話。

みんなでいちご狩りを楽しんでいる時、普通はいちごの状態を見てから摘むものだろう。

しかし、小さかった私は確認をするという概念がなく、表が赤い色をしたらとりあえず摘んでみて裏が青かったら捨てていた。

そんなあくどい行為を3歳という幼い年齢とはいえしてしまっていた。

とても申し訳ない行為だが、当時の私には悪いことをしているという意識はなかった。

両親はもちろん注意していたが、私は何が悪いのか分からず、その行為を繰り返していた。

両親によると、とても楽しそうにいちご狩りをしていたらしく、笑顔が絶えなかったという。

それ以降、いちご狩りには一度も行っていない。

正直当時のことはあまり覚えていないが、だからといって私の悪行がなかったことにはならない。

もし、もう一度やり直すことが出来るなら今度はしっかり裏も赤いか確認してからいちごを摘むのに…。

後悔後先に立たず。

この歳になって、実感するとは情けない限りだ。


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