自己啓発本中毒の1月

40代だなぁ、とことあるごとに思い返す。多分今の思考の癖だろう。厄年なんだなぁ、とも思う。悪いことが起きるたびにそう思ってしまう。とにかく色々と頭の中で考えている事に変な癖が出てきた。こういう時は基本的にじっとおとなしくしているのが良い。他者と変に関わっていくと、余計なトラブルの原因になる。こういう予測が立てられるようになったのは一応40代だからかなぁ。また思い返してしまった。

考えすぎて答えが出ない、みたいな状況に陥った時は客観的な意見が大事になる。人であったり、動画であったり、書籍であったり、取り入れ方は様々だけど、今回は書籍に頼ってみることにした。所謂自己啓発本というジャンルになると思うのだが、たまに読んでみると非常に良いと感じた。多分前にこのジャンルの棚にすがったのは確かコロナ禍だったか、その直前だったか、とにかく悪いことが立て続けに起きていて、人生に本当に絶望しかかっていた時だった。その時はコロナ禍で物理的な人的コミュニケーションが半強制的に制限されたことがプラスに作用したことで色々と立ち直れた気がする。その時ほどの絶望を抱えているわけではないが、何となく拭えない不安というか、言語化できない不快感がずっと頭の中に残っていたので、思いつくままに数冊の本を手に取って読んでみた、というわけ。書いてあることをどんどん掘り下げていくと基本的には伝えたいことは1つに纏まっていくとと思うが、色んな言葉のアプローチがあり、その時々で自分に浸透しやすい言葉と、示される行動は違うので、その時々に合った書籍を選ぶのも大事だなと、色々と読んでみて感じた。

1:今さら聞けないお金の超基本

今さら聞けないシリーズは、多方面のジャンルにわたって展開していることがこの本を買った後に分かった。色んな出版社、著者が冒頭に「今さら聞けない」と書いているが、経済関連に関してはすばる舎の作品が良さそう。表紙のトーンが割と統一されているので見分けやすい。「今さら聞けない」がこれだけ氾濫しているのは、実社会で「今さら聞いたら馬鹿にされそう」という事象が思ったよりも多い事に起因していると思う。知ってるつもりと知っているには大きな隔たりがある。多分その代表格の1つがお金に関してだろう。僕はお金のセンスが全くない。血筋、という点に於いては疑いようのない事実である。だからこそお金というものについて考える事から徹底的に逃げてきた。多分父親のそういう状況もあって、幼少期、独立するまでにそこから意図的に隔離されていた側面も今思えばいくつか思い当たる。まぁどっちにしてもセンスが無いのは事実だ。だからこそこのタイミングで知ってるフリを辞めようと思って、それこそ給料とは、税金とはみたいなところから改めて学び直す。一応大学は商学部を出ているのだが。まぁそれはそれで。

2:今更聞けない投資の超基本

2冊目もお金。この辺が纏まっておいてたので目についたものをえいやっと手に取った所謂ジャケ買い。世の中から書店が減り続けて久しいが、個人的には書店で本を買うという行為は非常に好きだ。自分でも気づいていない欲求とか課題が、書店でパッと目に入った本で浮かび上がってくる。こういう経験を何度もしている。探して買うだけならインターネットで十分だが、本屋に足を運ぶ大きな理由の1つは、自分で気づいていないことを書籍が示してくれる気がするから。それは確かに書店の企画や戦略に乗せられている行為なのかもしれないが、それはそれで良いものと思っている。ということでこの本に関しても、なんとなくやっていた投資について改めて少しだけ理解が進んだ。どっちにしても支出を減らして投資に回せる金額を増やしていくってところからだろうけど、まぁそれはそれで。あとはその意志が続くかどうか。

3:超ミニマル・ライフ

この作者の前作も読んでいたみたいだけど、そっちはあんまりハマらなかった。何度か記載している通り、無駄なものを持つことが極端に嫌になった性格なので、ミニマルという言葉を見かけるとどうしても反応してしまう。そもそもミニマルを目指すならモノを購入しないことがポイントなのだが、要素として吸収できるものは吸収していきたい気持ちから。という感じで読んでみてやっぱり少しハマりが悪かった。運動の最小化と継続、みたいな話が序盤に出て来るが、これは割と今やっている事だったりするので、ある種の答え合わせにはなった。結局自分の行動と、こういう書籍のどこがリンクするか、させられる要素があるのか、その要素をどれだけ拾って自分に消化させることができるか、ということを様々な書籍から学ぶのが楽しいのかもしれない。

4:「40歳の壁」をスルっと超える人生戦略

越えたというか、直撃した直後に目に入った一冊。ということで購入。半分ぐらいで挫折。「金」「健康」「繋がり」みたいな要素に収斂されていく、というところは納得感が高かったけど、その先の具体的な話はちょっとマッチしなかったかな~という印象。故に感想も薄い。上記の3要素、だいたいどの本を読んでも項目としては出て来るので、40歳を超えた後はだいたいこの辺がテーマになってくるんだろうな、という違う意味での答え合わせはできたし、実際自分でも「お金」「健康」に関しては考えることが多い。つながりに関しては30代で広げ過ぎた薄っすらとした繋がりをどんどん纏めていきたいと考えているので、まぁそれはそれで。

他にもいくつか読んでみたけど、序章あたりで挫折してしまったので、これぐらいで。書店ジャケ買い、こういうところが玉に瑕ではあるけど、合わなければさっさとメルカリに出せばそれなりに売れてくれるのでダメージは少ない。そういう点においても書店での購入は個人的には合っている。電子だとリセールがないからね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?