天から降り注ぐ

無数の雫

雨と呼ばれるその雫は

辺り一面を

たちまち洗い流し

すべてを潤す

昔から変わらない

傘から響く雨音は

遠い過去への

道しるべ

小さい傘と小さい長靴

雨音に包まれながら

歩いた道は

今もまだあるのだろうか

かたつむりと

戯れた公園は

今もまだあるのだろうか

変わりゆく街

変わりゆく人

変わりゆく世

変わりゆく事に

躊躇しなくなっても

雨音を聞けば

どこか懐かしく

どこか悲しい気持ちに

包まれる

変わってしまった

町も人も世もすべてへ

変わることは

何かを得るかわりに

何かを失うことなんだ

きっと変わらないことも

本当は大切なんだ

雨の後に必ず

虹が出るように

そしてこの

雨音のように…

********************

昔々の封印をまた紐解きます。

傘から伝わる雨の感触も音もレインコートから響く音も着心地も昔から知っているものです。

時間と共に変わっていくことは必然なのかも知れませんが、変わり果てた姿を目の当たりにしたとき、どこか寂しくなることは少なからずあると思います。

思い入れや好きだったものに関してはより一層感じることではないでしょうか。

でもそれは自分自身にも言えること。

古き良きものは変わらずに残って欲しいものです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました(*^^*)

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