読んだ本「買い物とわたし　お伊勢丹より愛をこめて 」

本の感想

きっかけはこの間「完全版」と新たに文庫化された本「結婚とわたし」を読んで一気に山内マリコさんブームが来た事がきっかけだ。
Spotifyのラジオ「おみゆの好き蒐集倶楽部」を聞き、なんてこった、こんな面白そうな本を見逃していたなんて…と後悔し、まだ作者の読んでいない本があることに歓喜し、池袋のジュンク堂へ駆けて買いに行ったのだった。
脱線するが、最近は本屋で本を買う事にしている。

この「お買い物とわたし」はしばらく前にSNSでバズったらしく、本の帯にはSNSでバズったツイートが書かれていて、見るだけでウズウズと伊勢丹へ行きたくなる衝動に駆られた。
そんなわけで、ゆっくり読める時間を確保できた土曜日、しかも新宿三丁目（伊勢丹がある！）に行く日にこの本を読み始めたのであった。

パラパラとページをめくる。すでに目次から目がキラキラしてしまう。グッチ、プラダ、そこには夢のような買い物話と事の顛末がしたためられていた。30代は20代の服が似合わなくなる…そんな言葉が何度か出てくるけど、まさにそう！と膝を打った。20代の時に買った「可愛いけどほとんど着ていない。だがいつか着るかもしれない」の服を10年ほど箪笥の肥やしとして寝かせていたけれど、全くもって今後も着る予定はない。捨てよう。さっさと捨てて新しい服を買いに行こう。
作者が買ったいろんな物について書かれているが、「面白いな」と思ったのが全て買ったものが「良かったよ！」で終わらないことだ。満足のいく買い物だったこともあるし、結局その後…みたいな話も書いてあり、実際ってそうですよねという気持ちが頷く回数を増やした。

私もこんな記憶に残る強烈な買い物をしたい。もっと自分の芯を持った買い物をして、買った物たちを愛でながらどこかで話をしたい。

この本の続きはないのか…もっと読みたい。マリコさんの買い物の、買い物の話を読みたいんじゃ。目を皿のようにしてネットの海で探すが、どうやらこのシリーズは1冊のみのようだ。お願い、私もう30代終わりそう…!!続き超まってます…!!

沼の入り口

本→買い物とわたし　お伊勢丹より愛をこめて

買い物とわたし　お伊勢丹より愛をこめて (文春文庫)

本→結婚とわたし

結婚とわたし (ちくま文庫)