見出し画像

【葬式の準備】スムーズに葬儀を挙げるためのコツを時系列順に紹介

「臨終から葬式までには、どんな準備が必要なの?」
「スムーズに準備するには何を気を付ければよいのかな…」

葬儀は大切な人を送る重要な儀式ですが、臨終から葬式まで
何を準備すべきなのか分からないという方も多い
のではないでしょうか。

本記事では、危篤・臨終から葬式までの流れに沿って、
葬式までに準備する物や決める事をご紹介していきます。

1  【時系列順】  葬式に必要な準備

①危篤・臨終

近親者への連絡は「深夜だから」「早朝だから」と躊躇してしまうかも
しれませんが、時間帯に関わらず速やかに連絡をとりましょう。また、
臨終の際には、様々な支払いが発生する上、葬儀準備に追われて現金を
調達する時間がとれない
ため、まとまった現金を用意しておいて下さい。

遺体を病院に安置できるのはせいぜい数時間。1~2時間後には病院から
「葬儀業者を早めに手配して」と搬送を急かされるケースも多いです

死後24時間は火葬もできないため、まずは「遺体を安置する搬送先の決定と搬送の依頼」「死亡診断書と死亡届の受け取り」を行う必要があります。

葬儀社が決まっていない場合は、並行して大至急決定し、
菩提寺など故人が属する宗派の宗教者への連絡も必要です。

②ご遺体の搬送と安置

安置場所は、あらかじめメリットやデメリットを考慮しておくことをオススメします。

【自宅】は、故人とのお別れの時間を確保でき、費用も安く済みますが、
対応する遺族の体力的負担、弔問客による近隣住民への影響、
マンションなどスペース的に遺体の搬入搬出ができないケースも。

【斎場・葬儀社の安置室】は、遺族の体力的負担が減り、空調設備の準備もなく、通夜や葬儀の際に搬送する必要もありませんが、面会や弔問の時間が決められ、長期間安置すればその分利用料も増えます。

【民間業者の遺体保管場所】は、場所の確保や管理が必要なく、面会時間に制限のない施設も多いですが、施設の数が少なく、葬儀の際は別途葬儀場への搬送が必要となります。

③葬儀社との打ち合わせ

打ち合わせ前に喪主、遺影、弔辞の依頼、参列者の人数目安など、
「遺族で決められる」ことはあらかじめ確認・準備しておくと良いです。

打ち合わせでは、「葬儀形式」「葬儀の日程・場所」「返礼品選定」
「戒名やお墓・納骨先の検討」「葬儀や葬式の役割分担や人員配置」
「通夜ぶるまいなどの会食内容」などを決めていきます。

④訃報の連絡・弔辞の依頼

訃報連絡を行う際は、家族や親族、知人や友人など、
「故人との縁が深い順」を意識して送ると良いでしょう。

弔辞の依頼も、訃報の連絡と併せて依頼してください
故人とのエピソードを話すことになるので、それなりに親しかった
友人や故人がお世話になった上司に依頼するのが一般的です。

⑤納棺・通夜の準備

遺体を棺に納める儀式の多くは葬儀社が取り仕切ってくれるので、スタッフのアドバイスを受けながら行いましょう。棺に入れる「副葬品」は貴金属やお金など入れてはいけない物もあるので、事前に確認しておいて下さい。

納棺後、通夜について葬儀社と打ち合わせ、次のような事を決めます。

会葬礼状や返礼品は弔問客全員に渡すものです。返礼品は余ればそのまま
返品でき、費用請求も実際にお渡しした分のみという葬儀社がほとんど。
不足することがないよう、あらかじめ数を多めに用意しておきましょう。

⑥通夜

新たに供花・供物が届けられていれば、その並べ方を再確認し、
僧侶など宗教者や弔問客へ挨拶を行います。
そして式の最後、喪主が挨拶を行い、宗教者の方にお布施を渡して下さい。

⑦葬儀・告別式の準備

式の1時間前から受付を開始することが多く、その前には喪主をはじめとする
遺族は葬儀式場に集合し、葬儀社と共に準備にあたります。

葬儀や告別式は通夜よりも参列者が多くなり、弔辞・弔電や出棺など
通夜にはなかったものが加わるため、段取りは念入りに確認して下さい。
特に出棺の際、「棺」は数人がかりで運ぶ必要があるため、
その場であたふたする事の無いよう、事前に決めておいて下さい。

⑧葬儀・告別式・出棺・火葬

葬儀や告別式で遺族がやるべきことは、通夜とほぼ同じで
宗教者や弔問客の対応、葬儀での喪主挨拶を行う必要があります。

出棺では故人に最期のお別れをしながら、ご遺体の周りを生花で飾ります。
棺が遺族や親族らの手で霊柩車に乗せられ、
最後は参列者に喪主が挨拶をして出棺する所までが、一連の流れです。

火葬場に到着後、僧侶による儀式、遺族らによる焼香の後に火葬されます。
火葬終了後、遺骨を骨壺に収める「骨上げ」を行います。
骨上げを終えたら、骨壺と押印された埋葬許可証を受け取ってください。

⑨初七日法要・精進落とし

故人が亡くなった日から数えて7日目に行う法要が初七日法要です。
現在では、遺族や参列者らが集まる都合も考慮し、葬儀・告別式の式場で
そのまま引き続いて行う「繰り上げ初七日法要」が一般的
になっています。

初七日法要の後、宗教者や参列者に料理等を振る舞うのが精進落とし。
繰り上げ初七日法要の場合はそれに引き続き行われ、
「葬儀・告別式→(出棺・火葬)→初七日法要→精進落とし」まで
同日に行われることになります。

2 最後に

今回は臨終から葬式までのおおまかな流れと注意点をご紹介しました。
この記事が、いざというときの気構えを持つきっかけに、
また少しでも葬儀の事前準備を進める際の参考になれば幸いです。

以下のコラムで「葬儀社を選ぶポイント」「生前に葬儀準備するメリット」など、さらに詳しくまとめております。よろしかったらご覧ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?