見出し画像

生前整理とは?意外と大事な生前整理の方法やコツ、行うべきタイミングを完全解説!

近年の断捨離ブームと相まって、「生前整理」が注目されています。

「生前整理」とはその名の通り、自分が元気なうちに、
自らの手で財産を含めた持ち物を整理しておくこと
です。

しかし、いくら医療が発達した現代でも、
人はいつどのような形で死が訪れるかわかりません。

生前整理を行うことで、遺族の負担を減らすだけでなく、
持ち物や財産をどう処分するのか、誰にあげるのかを
決めることができ、あらゆる後悔を減らすことができます。

今回は、生前整理を行うための方法や、行うにあたってのコツ、
どのようなタイミングで行うべきなのかについて、解説していきます。

1 生前整理の方法

生前整理に決まった方法はありませんが、ある程度「こうすると良い」
といった方法はあります。

①まずは「財産目録」を作る

財産目録とは、自分の所有している財産についてまとめた一覧表。
もしもの時、どのようなものが遺産として残されているか遺族がひと目で
確認することができ、調べる時間や労力の節約に繋がります。

②モノだけじゃなく「デジタル情報」も整理

ある程度、財産目録が完成したら、実際の整理も進めていきます。
この時、整理すべきものは、いわゆる「モノ」だけではありません。
デジタルの情報についても整理しておくことができると良いでしょう。

近年、故人が生前加入していたネットサービスなどの解約をしたくても、
パスワードなどがわからず、解約できなくて困っているなどといった話も
よく聞かれるようになりました。

2 生前整理のコツ

①一度にやろうと思わない

生前整理は、老いてきたタイミングで始める「老年整理」などとは違い、
比較的若いうちに整理しておくことなので、あまり焦る必要はありません。
日頃から普段の生活の一部として毎日少しずつ整理していくイメージで
気を張りすぎず、自分のペースで少しずつ整理していけると良いでしょう。

②家族を巻き込む

生前整理は、あまり家族を巻き込まず、他人の手を借りずに行うことが
多いですが、家財など大きなものを整理する場合は家族を巻き込みながら、
みんなで行うことができると良いでしょう。

3 生前整理を業者に頼む際の費用

生前整理には、「整理そのものを行ってくれる業者」と
「整理についてアドバイスする業者」という2種類の専門業者が存在します。

整理そのものを行ってくれる業者の場合は、清掃業者さんと同様に、
処分するものの量や部屋の広さによってその料金が変化します。
1LDKの場合には、8万円ほどが相場のようです。

また、生前整理についての相談に乗ってくれる業者さんの場合は、
1時間あたり7000円程度で相談にのってくれるようです。

4 遺言書やエンディングノートも活用

生前整理は遺族に迷惑をかけず、自身の希望をなるべく反映してもらうのに
有効ですが、整理しただけで遺族に何かを伝えることは難しいものです。
家族に伝えたいことがあるのであれば、
「遺言書」や「エンディングノート」を書くことも重要です。

①遺言書

遺言書には一般的には、遺産の分割方法などについて書かれています。
より厳密に相続などのトラブルになりそうなものを事前にしっかりと
決めて伝えたい場合には、こうした遺言書が適しているでしょう。

②エンディングノート

エンディングノートは、遺言書のような法的拘束力は持ちませんが、
お葬式のことやお墓のことなど、遺産相続に関わらず、
様々なことの希望を書き記しておくことができます。

③家族信託

「家族信託」とは遺産の管理を家族の誰かに一括して任せることです。
通常の遺産相続では難しいようなこともできる他、節税効果もあります。
しかし、専門知識が必要となってくるため、この制度を使いたい場合には、弁護士や司法書士などに事前に相談しておくことができると良いでしょう。

5 最後に

自分自身のためにも、残された遺族のためにも、日頃から財産などを
しっかりと整理しておくことは非常に大切です。遺言書などの書面でも、
口頭でも、生きているうちに自分の思いや希望を伝えておきましょう。

さらに詳しく知りたい方は、以下のコラムにまとめておりますので
よろしかったらご確認ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?