見出し画像

グループ名の不思議な力 ~【櫻坂46・日向坂46】グループの勢いは名前が原因?~

先々週の「ベストヒット歌謡祭」に櫻坂46と日向坂46が出演した。
その時の楽屋風景を潮さんがブログに上げている。

櫻坂46の小池さんが、日向坂46の楽屋に来て、日向坂46メンバーにちょっかいを出している様子が書かれているのだが、相変わらず、微笑ましく平和な世界が展開されていたようだ。

現在は、両グループとも改名してしまい、「KEYAKI」という看板では活動していないが、活動を共にしていた時間が長かったこともあり、しっかりとした絆を今でも感じることができる。
ざっくりと発足や加入したタイミングをまとめると、以下のようになる。

①2015年08月 「欅坂46」発足
②2015年11月 「けやき坂46」発足
        (長濱ねる加入)
③2016年02月 「けやき坂46」一期生加入
④2017年08月 「けやき坂46」二期生加入
⑤2018年11月 「欅坂46」二期生加入
        「けやき坂46」三期生加入
⑥2019年02月 「日向坂46」に改名
⑦2020年02月 「欅坂46」新二期生加入
        「日向坂46」新三期生加入
⑧2020年10月 「櫻坂46」に改名

これをさらに、欅坂46の一期生を起点として、彼女たちより後に加入したメンバーを並べた時、それが『欅坂46』の何期生に該当するのかをまとめてみると、

『欅坂46』一期生  (実質的な順番)
けやき坂46一期生→ 『欅坂46』二期生
けやき坂46二期生→ 『欅坂46』三期生
欅坂46二期生  → 『欅坂46』四期生
けやき坂46三期生→ 『欅坂46』 〃
欅坂46新二期生 → 『欅坂46』五期生
日向坂46新三期生→ 『欅坂46』 〃

このように見ていくと、「欅坂46」も、大先輩の乃木坂46と同じくらい、時期を変えて、メンバーを追加していることがわかるだろう。
乃木坂46の場合は、同じ看板のまま、期を重ねることができていることもあり、世間からの認知度が非常に高い。
ここ数年で、代表的なメンバーが多く卒業してしまうため、顔ぶれは変わってきているが、それでも、乃木坂46というブランドが残っているのが素晴らしい。引き続き、五期生の募集があり、世代交代が急速に進んでいるが、乃木坂46という名前は、これからも続いていきそうである。

その点、「欅坂46」という名前は、改名を余儀なくされてしまった。
元々、「乃木坂46 新プロジェクト」として、一期生メンバーの募集が開始されたとき、グループ名は「鳥居坂46」であった。
その後、最終オーディションを経て、メンバーがメディアに紹介される時に、急遽、グループ名が「欅坂46」に変更することが発表される。
しかも、本来であれば、乃木坂と同様に、実在する坂の名前をつけようとしていたこともあり、鳥居坂を「けやき坂」に変更しようとしていたのだが、スタッフが画数を占ってもらう際に、あやまって「欅坂46」と表記したものを鑑定依頼に出してしまう。
これは全くの偶然だったのだが、そこで「欅坂46」が最高の上昇運であることがわかったことから、グループ名が「欅坂46」に決定されたという経緯がある。
このように、グループの名前が決定されるまでのバタバタした様子が、その後の彼女たちの運命を何となく暗示しているように感じてしまうのは、決して自分だけではないだろう。
ともあれ、「欅坂46」という名前がもつ素晴らしい上昇運のおかげだろうか。彼女たちが、デビュー後にみせてくれた目覚ましい活躍は、もう周知の事実である。
また、元々つけられる予定だった「けやき坂46」という名前が、「欅坂46」より上昇運がなかったことも、同事に証明されてしまっている。
グループ内にある特別チームという不思議な形態のまま、長く下積み状態で活動していた「けやき坂46」が、同じメンバーのまま改名をして「日向坂46」となったことで、何か枷が無くなったかように、大活躍をしている様子をみると、名付けが結構大切であることがわかる。

『易経』の中に、「風山漸ふうざんぜん」というがある。
占いで、「当たるも八卦はっけ当たらぬも八卦はっけ」という時の「卦」であるのだが、『易経』では64種類の卦によって、森羅万象の全てを表すことができるとされている。
「風山漸」は、「木が山の上で段々と成長して茂っていく」様子を表している。
木は急に伸ばそうとしても、すぐには大きくならないが、いったん根付いて大きくなってしまえば、見上げるほど立派な姿になる。それと同じように、焦らずじっくりと成長していくことで、盤石な状態で栄えることができ、その命を永らえることができるとしている。
同事に、急激に成長したものは、基礎がしっかりしていないため、衰退も早くなってしまうことを覚悟しないといけないという意味もあるようだ。

欅坂46のように急激に上昇したグループが5年ほどで改名してしまい、じっくりと成長した乃木坂46は、今後も続いていく。
その意味では、下積みが長かった日向坂46も、現在の大活躍をみていると、これからも多くの人々から愛されていくだろう。
坂道グループの活動を、「風山漸」が表している意味に当てはめてみた時、そのような見方が、物事の推移を表す正しい真理であることがわかる。

「櫻坂46」には、ゆっくりと確実に成長することで、しっかりと太い根をはり、大きな木となって、満開の花を咲かせ続けていく姿を大いに期待したいものである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?