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堰き止められた流れは、その勢いを増す ~【櫻坂46】次のために焦ることなかれ~

ファンからすれば、急に楽しみを奪われた形となってしまったが、こればかりは本当に仕方が無い。
どんなに気をつけていても、世間でこれだけ感染が拡大していることから、完全に防ぐことはできないだろう。
7月21日に感染が確認された後も、他のメンバーの感染が追加で確認され、早めに「公演中止」という判断を運営がしたことで、影響は最小限に留まった。
タイミングが悪いのは事実であるが、逆にグループ内で感染者が増えてしまったのは、それだけ彼女たちが熱心にリハーサルを重ねていたからに違いない。
「摩擦係数」のMVを観ていてもわかることだが、彼女たちの動きのシンクロ率が確実に増している。
まさに息がぴったり合ったパフォーマンスを観ていると、思わずうっとりと見とれてしまう。
「SOL教育委員会」でとーやま委員も言っていたが、確実に次のゾーンに入っている。
それだけに、今回の公演中止が本当に残念である。
しかし、考えようによっては、この悔しさは彼女たちを大きく成長させてくれるきっかけとなるだろう。

欅坂46時代、武道館公演を中止せざるを得なくなった時も、その後に開催された「2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE」は凄まじい気迫だった。
その前年の全国ツアーでは、空白のセンターポジションに立つ代理のメンバーは誰もいなかったが、このライブでは、代理センターによるパフォーマンスが披露され、新しい魅力が最大限に発揮された。
これによって、オリジナルメンバーがいない状態でも、「その瞬間の最高な状態」を観客に披露できるようになった。
改名することを発表した後に開催された欅坂46としての「ラストライブ」も、グループとして進化したことが感じられた瞬間である。

予測不能なことが何度となく巻き起こり、その度にその困難を乗り越えてきた彼女たち。
普通に生活していたのでは、なかなか経験できないことに遭遇してきた彼女たちは、表現者として必須とも言える、ひだの多い「豊かな心」を育む機会を沢山与えられてきたと言えるだろう。
川の流れは、堰き止めることによって、エネルギーが蓄積されるため、かえって、その勢いを増す。
どのような試練も、神様がくれた「愛情」や「祝福」と考え、そのことに感謝しながら、次の機会に備えていけば、かえって大輪の花を咲かせることができるはずである。

今は、全身全霊でパフォーマンスをするためにも、完全に回復できるようにしていくことが、最も望まれていることであることを肝に銘じていただきたい。







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