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「ファン」から「メンバー」になる瞬間 ~【櫻坂46】「新メンバー募集」期間が終わった今~

「BUBKA 8月号」に掲載された二期生インタビューを読んでいた。
現在でこそ、「二期生」として、一括りの扱いとなっているが、2段階で加入したことは、ご本人たちには、とてつもなく「大きな壁」となったようだ。
先に入った「9名」と、後から加入した「6名」が、それぞれの立場で悩み葛藤していた様子については、紙面に譲ることとして、「二期生というポジションの特殊性をどう克服してきたのか」が語られたことは、グループにとって大きな収穫であった。

各々違った理由で応募して、同じメンバーになって活動するというのは、不思議な感覚だろう。
・「アイドルが好き」という理由で応募した人。
・他から薦められて応募した人。
・・・などもいる中、「欅坂46」が大好きで、「欅坂46」になりたくて入ってきた人も多い。
大好きなグループだからこそ、自分が入ることで雰囲気や世界観が壊れてしまわないか、不安になってしまうのは当然のことである。
ファンとして外から観ていた存在が、目の前にいて、そこで一緒にパフォーマンスをするとなったら、萎縮して固まってしまったとしても無理も無いことだ。
遠くにいたはずの「憧れの存在」が、自分の横にいるという感覚は、自分がやっている仕事やスポーツ、趣味などで考えるとわかりやすいかもしれない。
特に、彼女たちが加入したばかりの「欅坂46」は、チームとしての結束力が強く、「3rd YEAR ANNIV. LIVE」や全国ツアー、東京ドーム公演へと進む時期であったため、その中に入るのは、至難の業であったはずである。

そのような意識が変化したのは、やはり9thシングルの頃からだろう。
「憧れのグループ」の一員として、オリジナルポジションが与えられたことは、「喜び」より「重圧」や「恐怖」の方が先に立っていたかもしれない。
しかし、グループとして、中途半端なことが出来ない状況に追い込まれたことで、意識を変えざるを得ないこととなった。
ポジションを任されたことをきっかけとして、新たに生まれてきた「責任感」は、彼女たちを大きく変えたようだ。
これは「立場が人を作る」良い例といえるだろう。

二期生の皆さんの「メンバー度」は、彼女たちにとっての「イベント」を契機として、徐々に深まっていっているように見える。
・「欅坂46」二期生として加入した時
・楽曲のパフォーマンスに参加した時
・シングル表題曲のメンバーに選ばれた時
・同じライブに出演した時
「欅坂46」をリスペクトし、ファンでもあったこともあるのか、余りにも「出来すぎた後輩」としてグループに入ってきたことから、彼女たちが「真のメンバー」となるまでに、かなりの時間を要することになってしまったのかもしれない。
しかし、この貴重な経験は、新メンバーが入ってきた時、大いに役立つことは間違いない。

最近の冠番組などを観ていても感じられることだが、現在のグループの状態は、非常に良い。
実際の加入は、もう少し先のことであるが、受け入れる側に、自分たちの気持ちを理解してくれるメンバーがいるということは、とても大きな効果をもたらすことだろう。
今の彼女たちは、自分たちが「まだまだ成長中である」という自覚が強いため、「後輩ができる」ということが本当の意味で実感できていないのかもしれないが、その時は確実にやってくる。

新メンバーが入ってくることになっても、ファンは余り心配していない。
なぜなら、いろいろなものを貪欲に吸収し、自分たちのものとして表現することができていることを、皆が知っているからだ。
現在の櫻坂46は、それだけの「包容力」を既に持ち始めている。
彼女たちにとって、新しい刺激は、全て「自分たちの進化を後押しするもの」となっている。
彼女たちの進化が加速している今、ファンの方が、その勢いに振り落とされないように、ひたすら応援していくことが求められているのかもしれない。









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