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JR乗りつぶしの記録 2021/12/31 可部線

長らく国鉄時代の車両が席巻していたところ2019年に全部最新車両の227系に置き換わった広島近郊路線。今回は4両編成。カープ色のRed Wingという愛称がついている。

可部線 (広島)横川~あき亀山

可部線とは山陽本線の広島の2つ隣の横川駅から分岐し、広島デルタを作る太田川に沿って広島市北部の路線名になっている可部駅を通り、あき亀山駅まで結ぶ盲腸ローカル線。といいつつも広島の通勤・通学路線として朝夕ラッシュ時は一部区間で10分に1本、混雑率130%超の地方JR線でトップクラスに混雑する路線。そして何より稀有な経歴として、赤字ローカル線として廃線化しながら一部区間が復活した異質な路線ということ。

広島市の事業計画

元々は私鉄の大日本軌道広島支社(大阪支社は近鉄とかの前身)の路線として、1909年に広島市内の横川駅から北部を結ぶ路線として開業。1911年には可部駅まで延伸、1929年には早々に電化している。その後広島から山陰方面へ延伸する計画から1936年に国有化され、延伸が進められ1969年に最盛期となる三段峡駅という広島県北西部の島根県との県境付近までの60.2kmの路線となった。その後も島根県西部中心都市の浜田市を目指し工事が進められながらも国鉄末期には延伸は凍結、JR西日本に引き継がれた後も赤字路線の筆頭に上がり、2003年に可部駅から三段峡まで非電化区間でもあった全長の4分の3にあたる46.2kmが廃線化という、結局国有化される前の私鉄時代に戻る形になった。

可部エリア(広島市安佐北区)は広島のベッドタウンとして開発が進み、元々利用者が多かった亀山地区の人口も増え再延伸を求める声が出てきた。廃線から10年後の2013年、広島市が補助金等を活用してJR西日本へ再延伸を打診し合意に至り、可部駅から先の廃線区間の一部1.6kmに終点のあき亀山駅と河戸帆待川の2駅を電化再整備、2017年に開業(復活?)。廃線区間が一部でも復活するという珍しい事例として注目された。

あき亀山駅、3分で折り返し。

おまけ アストラムライン

いい感じの写真は撮れてないのでWikipediaより。

可部線と並走しながら走るのが第三セクターの広島高速鉄道、通称アストラムライン。広島市安佐南区に開発されたニュータウンのために作られたゴムタイヤで走る新交通システム。広島市中心部繁華街の本通駅まで乗り入れていて、日本でも珍しく高架線から地下も通る新交通システム。全長18.4km、可部線より長い。

?に見える路線図
市内中心部は地下を通っているので広島にも地下鉄と言えるかもしれない。法律上も地下鉄として申請しているとのこと。

可部線とは途中の大町駅で乗り換えができる。可部線も10分に1本と地方JR線としては異例とはいえ、アストラムラインはラッシュ時は2~3分に1本という東京の通勤列車顔負けの本数になるらしい。

本通駅はもみじの自販機。こんなのあるだね。

本日の成果(新規乗車区間)

可部線 横川~あき亀山 全15.6km

これにてJR西日本を制覇!

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