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JR乗りつぶしの記録 2020/12/13  苫小牧~岩見沢~滝川~富良野~新得~旭川~札幌~北海道医療大学

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道央のローカル線巡り2日目、これであとは函館方面のみとなります。1日目は南部太平洋側だったので寒さも雪も大したことはなかったけど、本日は12月の中旬とはいえ雪も降り始め、-5度程度と久々にちゃんとした寒さを感じました。

1本目 室蘭本線 苫小牧 6:09→岩見沢 7:41
真っ暗の中ホテルをチェックアウト、朝食を弁当箱に詰めて出発。
室蘭本線は令和の今となっては風前の灯火となった石炭の輸送のために作られた路線。夕張山地の西側、石狩平野の東部を南北にまっすぐ貫き、苫小牧経由で室蘭へ至る路線。開通当初から札幌を経由せずに最短で北海道北部から苫小牧港、函館方面に抜けられるバイパスとしても機能しているので本州方面へじゃがいもや玉ねぎを輸送するのにもつかわれてる。途中の追分で札幌方面から帯広・釧路を結ぶ石勝線と接続してる。

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かつての栄華を偲ぶかのような不釣り合いの非電化複線の直線の線路がなんとも大陸的で好き(日本において輸送量が多い路線は必然的に効率のいい電化となり、本数を増やせるよう複線化される。真逆の需要が少ないところは電化せず単線というのが普通なのに、汽車時代に開発されてるから非電化複線という稀有な状態になっている。)。はじめ客は私一人、途中から部活の高校生がたくさん乗ってきたものの、札幌を経由しないということは過疎地なわけで石炭輸送無き今赤字続きの廃線候補です。

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2本目 函館本線 岩見沢 7:58→滝川 8:36
函館本線のこの区間は札幌と旭川を結ぶ北海道の中では有数の過密区間。ただ特急がメインなので、普通列車縛りの場合、札幌~岩見沢は通期圏だから10分に1本とかなり多いけど、岩見沢~滝川~旭川の区間は1~2時間に1本まで減る。

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滝川駅前はテナントガラガラの大型商業ビルに、哀愁漂うクリスマスツリーがお出迎え。きれいな碁盤の目の中心街。

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3本目 根室本線 滝川 9:42→富良野 10:48
根室本線は名前の通り根室まで結ぶ北海道最長の一大幹線。1907年に釧路まで、1921年に根室まで繋がった。札幌から見るとかなり北に迂回しているのは難所である夕張山地と日高山脈をできるだけ避けるため。1981年に夕張方面から延伸してきた石勝線ができると札幌から根室方面を目指す長距離列車は最短コースを通る石勝線経由に切り替わった。それ以来、根室本線のこの区間は富良野への観光需要くらいしかないローカル線となってしまった。

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4・5本目 根室本線 富良野 11:15→東鹿越 12:00・12:05→新得 13:13 
6・7本目 根室本線 新得 13:57→東鹿越 15:04・15:12→富良野 15:51 

この区間は2016年の台風により地盤が流出し、鉄道で行けるのは富良野から東鹿越まで。東鹿越から新得間でバス代行をしている。新得へ行くなら石勝線経由で新夕張~占冠~トマム~新得と普通に鉄道で行けるけど、東鹿越川から新得へは今となっては需要が少ないため、日高本線同様復旧されずにこのまま廃線になる可能性がある。

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バスは国道を通るため、奇しくも狩勝峠を越える旧根室本線ルートで新得をめざすことになる。石勝線の開通と同時に落合信号場~新得間に新狩勝トンネルが開通し、峠を越える区間は旧線として廃止となった。つまりこの景色は旧線の景色。

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途中の幾寅駅はテレビドラマぽっぽやの舞台である「幌舞駅」のロケ地として使われたため、駅前は撮影セットがそのまま残されている。車両も実際に撮影に使用したキハ40の一部。

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新得駅では新得蕎麦が有名らしく、きのこ蕎麦をいただく。
ポケモンマンホールもあります。1人でも多くの人が来訪するきっかけになればいいけど、北海道中にあるのでコンプリートは苦行だと思う。

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8本目 富良野線 富良野 16:58→旭川 18:16
本日2回目の富良野。日も落ちて寒さ厳しく、雪もかなりの本降り。北海道第二の都市旭川へ。途中の美瑛とともに観光地としてにぎわう。いわゆる北海道イメージの一面の畑というような場所を走ってるんだろうけど、まぁ何も見えない。ちなみに富良野駅はインバウンドに大人気なので、駅の放送は中国語と韓国語がある。

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9本目 函館本線 旭川 19:00→札幌 20:25
ここからは課金ショートカット、北海道の花形特急であるカムイ。コロナのおかげ(せい)で割引切符がかなりお得な状況、脅威の45%オフで2860円です。旭川‐札幌間を137kmを1時間25分で結ぶ、表定速度96km/hという日本4位のスピード(サンダーバード、ソニックとかに次ぐ)。雪をまとう789系かっこいい。

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旭川駅はイオン併設なので買い物も便利。北海道らしいものをつまみつつ札幌へ疾走。

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10・11本目 札沼線(学園都市線)
札幌 21:20→北海道医療大学 22:05・22:12→札幌 22:55
ラストは札幌から札沼線へ。札沼線は名前の通りもともと札幌から石狩川の右岸・西岸(函館本線は左岸・東岸)を石狩沼田(現留萌本線)を結んでいた路線。国鉄時代の1972年に新十津川以北が廃止、そのまま利用者は減っていき2016年には終点の新十津川駅は1日1本まで減便。つまりは物見遊山客しか利用しないという状況。そして記憶に新しい2020年4月、北海道医療大学以北の非電化区間がコロナ禍の需要減でひっそりと運休となり、密を避けるためラストランがないまま5月7日に廃線となった。対照的に北海道医療大学~札幌は名前の通り大学の誘致やニュータウンの造成で需要が増加。札幌市内の高架化、一部複線化、電化と設備増強され現在では1時間に3~4本電車が走っている。沼田に行かなくなってまもなく50年、現時点では学園都市線の愛称で案内されてる。

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この時間なので北海道医療大学駅まで乗る人はほとんどいない。札幌市内とは違って結構気合入った雪(都民並感)。まだ廃線1年もたってないので普通に線路が続いてるのがわかります。

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本日の成果(新規乗車区間)
室蘭本線 苫小牧-岩見沢 75.8km 
根室本線 滝川-新得 136.3km ※滝川-根室443.8km全制覇
富良野線 富良野‐旭川 54.8km ※制覇
札沼線 札幌-北海道医療大学 30.5km ※制覇










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