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【追悼】1980年、ウォークマンから流れるYMOにしびれた日

1980年、高校1年だった私はあこがれのウオークマンを買いました。「エアチェック」(ラジオ番組をカセットに録音すること!)したカセットテープを入れて初めて聞いたのが、YMO

「世界のソニー」でYMOを聴くというのが時代の象徴でした。シンセサイザーに衝撃を受けると同時に、世界に認められている! という誇りを感じましたね。

それからの日本はイケイケの雰囲気たっぷり。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」という言葉を何度も聞きました。バブルにつながる上昇気分で、それが当たり前だと思っていました。

3人の中でも特に坂本龍一氏(以後、当時の呼び名「教授」と呼ぶ)は、ルックスも含めてアイドル的な人気でした。バラエティや音楽番組で見せる姿は新鮮で、BLのような色気があったんです。

楽曲「い・け・な・いルージュマジック」(’82)で忌野清志郎とコラボ、映画「戦場のメリークリスマス」(’83)でデビッド・ボウイと共演。どちらもメークした教授に驚かされました。

その呼び名にふさわしく、学術的な活動や社会的な運動も広げられて。世界のサカモトリュウイチとして幅広いご活躍でしたが。。。

4月2日、教授の訃報が流れてショック。ユキヒロさんに続かれるなんて。でも、SNSのお悔やみを読むうちに、たくさんの方と悲しみを共有した気がして慰められました。「人」や「時代」をつなぐ偉大な音楽のおかげです。

それ以来、スマートスピーカーでずっと彼の美しい曲を流しています。でも、やっぱり私にとっての教授は、ウオークマンで聞いたYMO。あのときの感激は忘れません。

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