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アメリカの今後の景気は悪くなるのか。

経済サイクル

最近よく聞かれるのが「これから不景気になる?」という質問。
今か!今か!?という感じですが、リセッション(景気後退)とは何か、
教科書的には今アメリカはどういう状況なのか見ていこうと思います。

Business Insiderからお借りしました。Economic Cycleの図

経済は成長と後退を繰り返し、徐々に成長します。
その大まかなUp &Downを表したのがEconomic Cycleです。
青のExpansionが成長期で、赤のContractionが後退期。

それぞれの特徴を図に追加してみました。

成長と後退を測るのに基準とされるのがGDP (Gross Domestic Product)
雇用統計(失業率)
そしてGDPのマイナス成長が2期続くとリセッションと言われ、
リセッションはContractionのサイクルで発生します。

またアメリカでのEconomic Cycleの1サイクルは約7年と言われています。

GDP (Gross Domestic Product) とは

日本語では国内総生産。
ザックリな計算方法は、個人消費+企業投資+政府支出+貿易収支。

GDPをそれぞれ四半期ごとに計算し、その伸び率を比較。
伸びていればプラス+・成長、伸びていなければマイナスー・後退。

上の図は2019年~今年の3月までのGDPの成長率を示しています。
2020年にロックダウンを受けGDPが2期連続マイナスでリセッション。
その後、政府の支援策で盛り上がり、支援策の枯渇と共に成長も緩やかに。2022年は急速に進行するインフレ・金利上昇を受けまた2期連続マイナス。

失業率とは

もう1つ重要となってくる数字がUnemployment Rate (失業率)

目立つのは2008年のリーマンショックと2020年のロックダウンでの急増。
しかし2022年以降、歴史的に見ても低い状況が続いています。

このUnemployment rateの低さが、教科書通りのEconomic Cycleと違い、
「GDPの落ち込み+失業率の回復」という教科書通りに行かない結果に。

一体、私たちは今Economic Cycleのどこにいるのか・・・・。

私は失業者だったのか?

失業率の低さが教科書通りでない為、惑わされていると思える今の環境。
このUnemploymentと言う言葉を聞くたびに私はどうなの?と思うのです。

失業率=失業者の総数÷労働力人口
失業者とは16歳以上で、働くことができ、過去4週間仕事を探している人。

私が銀行を辞めた時の状況は、子供を預ける人を確保できず、働くことができなくなった。だから仕事探しもできない。
私のような働くことができない状況になり離職をした人はかなり多いはず。
でも失業者の条件には当てはまってはいないから、数えられていないはず。

そしてもう1つ気になるのは失業者の数え方。
それは国勢調査局による電話でのアンケート。
毎月、国勢調査局職員がサンプルとして選ばれた6万世帯に電話。
サンプルとなる世帯は、まずアメリカを約2,000のエリアに分け、
その中から約800のエリアを対象にサンプル6万世帯を抽出。
そして毎月サンプル6万世帯の1/4を入れ替え統計を取り続けているのです。

思いのほか壮大なるアナログ作業。
そしてこのご時勢、国勢調査局からの電話、私だったら詐欺の電話と思う。

そのような背景で私的には今の失業率は本当に実態を反映しているのか?
と思えてならないのです。

結論、今後景気後退には備える。

このまま低い失業率を維持し、インフレ上昇が鈍化すれば、
リセッション入りしても、それほど大きなものにはならないと期待します。

一方、アメリカ債務不履行の危機や、先の見えないウクライナ戦争。
不安要素はまだまだ多く、今後の備えは今までより増して必須なのでは!

まずは6ヶ月分の必要経費・生活費をEmergency Fundとして確保すること。
そして今ある負債の状況を確認し改善できる点は改善して置くことが、
大事なのではないでしょうか。

きっと・・・・・もうすぐ来ますよ。何かが。

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