どブスだと思って生きてきたという話
いつも元気な感じなんですけど、たまには暗めのことも書きます。
ま、人間誰しも多面的だと思うのでね。コンプレックスの話。
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私はずっと自分のことを「どブス」だと思って生きてきた。
大学に入るまでずっと。理由は簡単で容姿を褒められたことがなかったから。
「さやかって今まで誰にも可愛いって言われたことがないよね」
その言葉を言われたのは確か中学生のとき。別に自分のことを可愛いと思ったことはなかったし、だから中学の制服でスカートを履くまでは服を買うときに好んでスカートを選ぶことはなかった。女子っぽい格好をすると馬鹿にされると思ったし、可愛くないから似合わないと思った。
三人兄弟で全員同性だと大概真ん中っ子が仲間外れにされるらしい。
私もそれに漏れず、よく仲間外れにされた。まあ、よくあることだと思う。
大体一番上は初孫とかでもてはやされ、末っ子は一番下だから可愛がられるらしい。そして、真ん中は強くなるらしい。でも、それは「しんどくない」ということじゃない。
「〇〇は可愛いね」
姉は言われる。なんでも初めての子だから。
妹は言われる。一番末っ子だから。
仲が良い二人の姉妹はお互いに褒める。
趣味が合わないから、私はちょっと貶される。
そして言われる。「お前が一番可愛くないな」「服ダサい」「お前は勉強しかできない」
「さやかって今まで誰にも可愛いって言われたことがないよね」
少しずつ言葉は膨らみ、積み重なり、そしていつのまにか自分を評価してあげられなくなるくらい私を蝕んだ。
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大学に入って容姿を褒められても正直よくわからなかった。
「え、目腐ってるの?」褒めてくれる人に会っても本気でそう思った。
褒められても受け入れられなくて苦笑いしかできなかった。
なんとなくモテ期的なものがきて、たくさんの人に容姿を褒められてやっと自分の自己肯定感の低さに気づいた。私が思うほど、私は「どブス」じゃないらしい。でも、浴びせられた言葉たちによって生まれた呪いはもう体に染み付いてなかなかとれそうにない。
もともとの性格から「いろんなことに挑戦したい」という意識や「どうやったら自分の希望が叶うのか」という考え方は根底にあった。だから生徒会もやったし、ゴミ拾いを自主的にやってそのゴミの処分を県庁にお願いしに行ったこともあった。だから「自分はできる」という自信はある。
でも、他人からの良い評価を受け取れず、むしろ自分の中で反省をすごくする。褒めらるとむしろしんどくなってしまう。
「私はそんなにできる人間じゃない。みんな私を評価しすぎている。」
周りのイメージと自分のイメージのギャップに苦しむ。褒められても評価されても、素直に受け取れない。自分の中で「調子に乗るなよ。お前はそんなにできない」と否定することでバランスを保つ。しんどくなるとひたすら鏡に向かって「大丈夫、大丈夫」と暗示をかけ続ける。
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それでも大学に入って一人暮らしをして、ゼミに入っていろんな人と会って、自分と近い価値観の人たちと一緒にいて、少しずつだけど自分自身を褒めることができるようになった。でも、ちょっとした失敗ですぐまたへこたれてしまう。
それでもいいのだ。
人間だし、誰しも完璧じゃない。私のことを「強い」という人は多いけど、そんなことはない。上がって下がって、自分の欠点を克服している。大丈夫、これからもなんとかなる。大丈夫。
#コンプレックス #エッセイ 的な?? #過去 #大丈夫
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