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ワーケーションについて考える 〜働き方を見直せば旅行も仕事も両立できる…はず!〜


菅官房長官が「ワーケーション」普及で観光促進を!というてはります。
またへんなカタカナ日本語が増える気がする〜と思いながら、私自身はワーケーション好きだし、もっと広がればいいなと思っています。

そもそもワーケーションってなに?

ワーケーションはwork + vacationの造語で
比較的新しい用語なので英英辞書のMerriam-Websterで調べたら
「え?workstationじゃなくて?」って返されました。

信用度の低い(?)urban dictionaryには2017年に登録されたようで

Work remotely while doing the touristy things on weekend or after work.
Not always a good idea but sometimes is more practical.
Me: I wanna visit my brother in Austin and I don't have much vacation left for the rest of the year.
Wifey: Let's do a workation. We can spend more time in Austin in a relaxed way.
意味:遠隔で働きながら週末や仕事が終わった後に旅行っぽいことをする働き方。いつもいいってわけじゃないけど、時と場合によっては実用的だよね。
例文:
「オースティンにいる兄に会いに行きたいんだけど、今年の休暇あんまり残ってないんだよね」
「ワーケーションにしたら?そうしたらオースティンでもゆっくりできるでしょ」

とあります。

おそらくこの「ワーケーション」というカタカナ単語は
今後日本で独特の解釈をされていって英語workationとは違った意味を持つ単語になる道を辿るとおもうのですが
例文を見ても、英語のworkationの主はあくまでも「work」です。
今在宅勤務ができているホワイトカラーであれば、働く場所が家じゃなくても北海道や沖縄、離島でもいいよね?
滞在場所を変えたら、週5フルタイムで働いたとしても、仕事終わりや週末に近所の観光地に遊びに行ける!というイメージです。

ちなみに、似た単語にワーキングホリデー(ワーホリ、working holiday)もありますが、
こちらはMerriam-Websterにもurban dictionaryにも載ってなくて
Collinsのオンライン辞書で定義を見つけました。

a trip, sometimes to another country, on which you work
Do you fancy a month's all-expenses-paid working holiday in America next summer?
She came from Adelaide to London on a working holiday.
意味:働きながらの(時には外国への)旅行
例文:
来年の夏にアメリカでの全額費用持ちの1ヶ月ワーホリがあるんだけどどう?
彼女はワーホリで(オーストラリアの)アデレードからロンドンに来てるのよ。

私もニュージーランドでワーホリをしましたが、
国と国との間で若者の交流しようぜ!的な意味合いもあるプログラムなので
30歳くらいまでの年齢制限を設けている国が多いです。
また、ワーケーションが現在の仕事のままバケーションに入るのに対して、
ワーホリは現地で仕事を見つけることが多いです(労働許可付きのビザになるので)。

働き方によってはワーケーションは簡単

そんな新単語、「ワーケーション」ですが、私自身はそこそこワーケーション経験者な気がします。
なぜなら、パソコンと携帯があれば仕事はできる翻訳通訳エージェント経営者側ですし、そもそも「どこでもできる仕事」を設計していまの働き方に落ち着いているので別にvacation関係なく働く場所は選びません。

ちなみに、どこでも働けるというカードの裏返しは、地球の果てや分娩室まで仕事が追いかけてくる、なので
Urban dictionaryの定義にもあるようにNot always a good idea(いいことばかりじゃない)です。

ワーケーションをやったことがない人は「仕事と旅行の両立なんてどうやってするの!?無理無理!」と
思う人もいると思うので、旅行の期間別に私のワーケーションスタイルを思い出しながら書いてみます(ああ、旅行に行きたい!)

ロングワーケーション(旅行日数 1ヶ月以上)

海外、国内、どこでもいけます。
私は今の仕事をしながらニュージーランド、デンマークには半年滞在しています。
ニュージーランドはワーホリ、デンマークは現地の大学院に行きながら日本の仕事も続けていました。
海外になると日本とのやりとりに時差が絡んでくるので最初は失敗も多いですがそれは慣れます。

イメージとしては、普通に平日働いて週末現地で旅行、というurban dictionaryの定義に近いワーケーションです。
そもそも、欧米のイメージするvacatioinは日本の休暇より長い(数ヶ月単位)ので
英語でworkactionというと、例えば国内だとしても半分沖縄に移住しちゃってリモートワーク✨みたいな感じでしょうか。

ミドルワーケーション(1〜4週間)

日本だと休暇を取れても数週間が限度…という人も多いと思います。
結婚して夫に休みを合わせると2週間が最大なので最近はミドルワーケーションが増えました。
子どもができてからも東南アジアやヨーロッパに行ったり、実家でワーケーションなんかもよくしています。

ガッツリ観光のワーケーションだと、結構体力使います(特に子どもがいると大変…)。
仕事時間は早朝か夜の2時間ずつ程度で、たまに夫や現地の一時預かりを利用しながらカフェでまとめて仕事、となります。
ロングは生活拠点を一か所決まっている場合も多いんですが、
ミドルの場合は同じホテルに3~4泊程度で飛行機や電車、バスでの移動も絡むので仕事時間は減ります(1日4~5時間程度)。
事前に、あまり工数のかかる仕事がかぶらないように調整してから出かけます。
トラブルがあったときは日本のスタッフにまるなげどーん!

ショートワーケーション(1週間以内)

数日旅行の場合は、パソコンもたずに携帯、またはiPadだけでお出かけしちゃいます。
基本的にはメール対応と指示だけで、国内にいるのでお客さんからの電話は対応します
(お客さんは旅行に来ていることを知っている人も、知らない人もいます)。

急ぎでないめんどくさそうなメールには「今日は外回りなのでオフィスに戻ったら連絡しますね✨」と返信。
頭の中では仕事が回ってるけど、アウトプットはメモ帳への簡易メモのみ。
パソコンを開いてから後でまとめます。

ちなみに、夫はオンオフはっきりしている仕事で休暇は休暇!
会社システムに入れないので旅行中業務メールぽちぽちしてるのは私だけです。
実家に帰っているときはたまに業務日があるかな?

また、通訳や現場仕事が入る時はそれに合わせてバケーションを入れることもあります。
シンガポールに3日間出張だと、飛行機の日を1日ずらして最後の日観光して帰るとか。調節の効く海外出張だとやってる人も多いと思います。

ワーケーションができる人を増やそうと思ったら現在の働き方システムそのものを変えなければいけない

こういった働き方ができるのは、そもそもパソコン一台でできる在宅業務だからです。
ワーケーションを促進するためには、会社のシステムも、上司含めた働く人たちの意識も変えなければいけないし
子どもと一緒にロングワーケーションしようとすると保育や学校システムも絡んできます。
(どなたかがブログで夏は北海道、冬は沖縄で働きたいけど子供の学校の手続きがネックと書いてた気がします)

また、普通に(?)働いている人も「この日は1日あたり4時間働く!この日は休みにしようかな」といったように働く時間やタスクをある程度長期間の単位で調整できるようになれば、
子どもが生まれたときも育休で全休を半年や一年とるという0か1かの選択ではなく
この日はお父さんが働いて、この日はお母さんが働いて、この日は二人とも休んで…といったような働き方もできるのではないかなと思うのです。
そうなると職場復帰のハードルも下がるし、いいと思うんだけどなぁ。
(普通に働いたことがないからよくわかんないけど!笑)

今現在独身貴族だったらすぐにでも沖縄の離島なんかに移住してワーケーションしたいところですが、
そこは夫の仕事や子供たちの保育園の関係もあるのでそんなわがままは言いません。
コロナが落ち着いたらミドルワーケーションで海外行きたいな〜という願望が
日に日に日に日にお大きくなっている今日この頃です。
下の子(0歳)の飛行機代がかからない間に海外に行ける日は来るのかなぁ。

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