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「ゴール設定」が一番大事 〜ブスのマーケティング戦略を読んで〜

夢みることをあきらめたブスと、劣化が始まった美人へ 『ブスのマーケティング戦略」 税理士田村麻美著

タイトル(ないしサブタイトル)に惹かれて読みました。

うーん、意外と普通かな(いろんな意味で)。だって・・・

・マーケティング戦略はブスじゃなくても使っている
・ブスだろうと美人だろうと女性性を前面に持ってきて勝負するのは前時代的
・田村さんの保険は学歴…だけじゃなくておそらくご家庭環境も


マーケティング戦略はブスじゃなくても使っている


本書の中に出てくる指標「みため、経済力、学歴、居心地、相性」を見たときに

(うちが学生の時に使ってた指標とほぼほぼ一緒やんか)

と心の中で突っ込んだ。

私の場合は学生だったので「みため、将来性(=経済力&学歴)、家庭環境、面白さ(興味深い、の方の面白さ)、性格的な相性」だったかな、確か。どっちにしろあんまりMECEではない気もする笑

特に同時に複数の「候補」がいるときはこの指標を使って比較検討をしてた記憶が…笑

合コンの戦略も、私はあんまり合コンに行かなかった
(呼ばれなかった…!)タイプなのでなんとも言えないけど
よく合コンする人たちはチーム戦で戦ってたんじゃないかなぁ
私はチームメイトとして迎えてもらえなかったけどね!
(理由はわかってる。合コンメンバーとしてパーティーにジョインしてほしいタイプではなかったということ笑

ブスだろうと美人だろうと女性性を前面に持ってきて勝負するのは前時代的

彼女、1984年生まれ。私1986年生まれ。
ほぼほぼ同年代のギリギリ昭和生まれ、生きた時代は平成世代なんですよね。

彼女は税理士として
私は(一応)起業家として
男性の多い戦場(ブルーオーシャン)で戦ってきたわけです。

戦場で対峙する多くの人は「昭和のおっちゃんず」。
こちらは右も左もわからない20代女子。女子。女子。
私も苦手なお酒の席にも行ったし
北新地にも毎晩行ってたし
「女の子」という扱いをされようとも
(多少?)セクハラな発言をされようとも
ニコニコしながらレジリエンシーにしなやかにかわしながら
「とりあえず仕事が欲しいねん」という本音をあまり表に出さないようにしながら
たくさんいらん話にも付き合いつつ…

彼女、自分で「ブスです」って言ってはるけど
女性性を「強み」にできてるということは、全然ブスじゃないと思う。
もちろん、アイドルの中で戦ったら負けるけど。

そして、これは個人的な価値観やけど、経営者やお偉いさんとの付き合いにおいてセクシャルを前面に出す戦い方って、やっぱり「昭和」だと思うんです。
(別に、年取って結婚して子どもができてあんまりちやほやされへんくなったから僻みで言ってるわけちゃうで)

30過ぎたころからやーっと働き方や能力、人柄で判断して仕事を一緒にしてくれる人が増えたけど
「若い」とか「女の子」とか「カワイイ」とかいう理由で一時的な仕事をくれた人とは長く続いてはいないし
そういう仕事の取り方は不健全やったなと思う。

行き過ぎた性的平等は望んではいないけど
(ハイヒール履きたい人は履いたらいいよ、うちは苦手やけど)
令和時代のビジネスにおいては、性差による評価の不平等は少なくなったらいいな。

田村さんの保険は学歴…だけじゃなくておそらくご家庭環境も

田村さん、学歴に対しても税理士の資格取得に対しても結構チャレンジな選択肢を取っている気がするのです。
そして、本書ではあまり触れられていなかった気がするけど、
チャレンジができる環境にいるということは、おそらくご家庭環境がよろしい。

埼玉で優秀な高校に入られたり(関西出身の私にはよくわからなかったので四天のイメージで読んでた)
税理士試験に何回も挑戦できたり
都内ですんなり働けたり
大学院に通えたり

これってやっぱりある程度ええとこのご家庭じゃないと難しい。
余裕がないとできないもん。

それこそ、世の中は平等じゃなくて、みんなスタートラインが違うのよ〜ということが前提でのマーケティング戦略だなぁという感想でした。

女性のマーケティング戦略は男性よりだんぜん因子が多い

自分のマーケティングを振り返ると、やっぱり女性は男性よりもステークホルダーも因子も多いなと思うわけです。容姿因子も強いし、妊娠出産などのイベントや、子ども関係のステークホルダーとの関わりも女性の方が重たいことのほうが多い。

独身だろうが、結婚してようが、子どもがいようがいまいが何かしら言われる。

あーもう、めんどくさい!ってなることも多いけど
結局は自分の「ゴール設定」、目指すところをどこに置くかが大事で
家庭と仕事と学業のバランスをうまく自分なりに取ることが幸せに繋がるのかな。

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