見出し画像

『自己成長の鍵を手に入れる ポジティブ心理学ガイド 〜学生生活を始める人・新たな一歩を踏み出す人へ〜』のワークをしてみる(第2章)

2023年から再び大学院に入学したため、必然的に強制的に読書量が増えた。
人生2回目の修士、学部も大学院も全部バラバラという日本だと少し珍しいキャリア。
そもそも学部を卒業するのに6年かかったり、就職せずに起業したり、仕事をしながら3人子育てしながら社会人大学でダブルマスター目指してみたり、どれをとっても偏差値50近辺にはいないことの掛け合わせなので、ロールモデルはいないしロールモデルにはならないと自分では思っている。

自分の研究も相まって、読む物は社会系論文を中心に、観光、まちづくり、保育、行政学、社会学、公民など。その他にも、仕事の関係もあってHuman resource(人事)やWell-being(ウェルビーイング・幸福)の本については前の大学院の時からの積読も含めて家にたくさんある。

今回取り上げる「自己成長の鍵を手に入れる ポジティブ心理学ガイド 〜学生生活を始める人・新たな一歩を踏み出す人へ〜」もWell-beingに関わる書籍。

自己成長の鍵を手に入れる ポジティブ心理学ガイド 〜学生生活を始める人・新たな一歩を踏み出す人へ〜

英語のタイトルは"From Surviving to Thriving -A student’s guide to feeling and doing well at university(直訳:『生存から繁栄へ 〜大学生活でうまくいくためのガイドブック〜)"と大学一年生に向けた本だが、全体を通して読んでみると、西垣先生の監訳者あとがきにもあるように『大学新入生向けに書かれた読みやすい書籍であるにもかかわらず、その内容は非常に深く専門的な知見にあふれて』いる。

多様なバックグラウンドを持つ専門家が、"なんちゃっって心理学"ではなく、きちんと学術的な裏付けを持って執筆やワーク設計を行っているので、ひとつひとつの章が読み応えがある。読み応えがあるゆえに、マジメに読むと結構疲れたりもする。

第2章 学び方を学習する 〜概要〜

本書は一章ごとに学術的に設計されたワークがついている。本を読んでインプットするだけではなく、内容を理解してアウトプットするという、学習効果の高い方法だ。ワークを友達とできればもっと学習効果は上がるのだけど、そこまで時間はなかったので第二章の自己ワークで開示できる内容を書いてみる。

第2章の学び方を学習するでは、「学び」とはどのように行われるのか、神経科学の知見を元に解説されている。

  • 脳の主な仕事はあなたを生存(survive)させ、願わくば成長(thrive)させること *英語の本のタイトルにもなっている

  • ニューロンが接続されることによって脳の密度が「成長」する(複雑に、そして効率的になる)

  • 学習に必要なのはさまざまな文脈(身体的、認知的、感情的、社会的)とデザイン(注意、生成、感情、時間的スペース)

第2章 学び方を学習する 〜ワーク実践①〜

1. あなたのこれまでの学習経験の中で「6車線の高速道路」のようは経験や、「舗装されてないデコボコ道」のような経験はありましたか? それあはどんな経験だったか、具体的に思い起こしてみよう。

自己成長の鍵を手に入れる ポジティブ心理学ガイド 〜学生生活を始める人・新たな一歩を踏み出す人へ〜, P20

「6車線の高速道路」は御堂筋、「舗装されていないデコボコ道」は箕面の山道。学習経験においては「すらすらと理解できることと、日本語(言語)は理解できるのに何言ってるか全くわからん」ことを思い出すワーク。

私に今大学院2回目なので、「社会人大学院とは」みたいなことに対しては人より少しだけ理解がある。そのため、社会人大学院生向けの論文の書き方、とか、研究倫理、という授業はすらすら入ってくる(というか同じような授業受けるの2周目)。

一方、1回目の大学院の時(慶應義塾大学SDM)は、それこそアカデミア的な考え方や手法、システム思考、デザイン思考、プロジェクトマネジメントについての知識は全て新しくて「舗装されていないデコボコ道」だった。新しい知識や手法が楽しくて、課題は大変だったけどわくわくした。今だと行政システムとか「公」というものに対して自分がいかに何も知らないかを痛感してる(先生の言ってることたまにわからない笑)。

新しいことを学ぶことは好きだしわくわくするんだけど、デコボコ道を進むことに必死になって俯瞰的に見えなくなる、目の前の課題を解くのが楽しくなって全体像が見えなくなることにふと不安になることがある。6車線の道路を走るのは、走ること自体の楽しみはデコボコよりも低いんだけど、落ち着いて周りを見ながら、最終成果をよりよくするためにどうしたらいいのか、ということを考える余裕があるし、そこを改善することや最終アウトプットを考えながら作業することが楽しい。

第2章 学び方を学習する 〜ワーク実践②〜

2. あなたがこれから取り組もうと思っている新しい学習を、できるだけ楽しく効果的なものにするにはどんな工夫をすればよいでしょうか? 本章で学んだことをもとに具体的な実行計画を立ててみましょう。

自己成長の鍵を手に入れる ポジティブ心理学ガイド 〜学生生活を始める人・新たな一歩を踏み出す人へ, p20

本の中で学習環境や学習デザインにおいて考慮するべき要素がまとめられているので、それに沿って考えてみる。

🟡 身体的環境:規則正しい良質な睡眠は、記憶と学習の前提条件である

無理。下の子2歳。まだ夜中よく起きる。良質な睡眠、欲しい。

🟡 認知的環境:学習効果を最大にするには、注意の拡散を最小にしよう

苦手…。パソコン開くと仕事やプライベートのメール見ちゃう。本は集中して読めるけど、本は読み出すと止まれない(現実世界に帰ってこれない)ので時間を考えて読み始めないと危険。家庭マネジメントが崩れる。

🟡 感情的環境:学習の際には、ポジティブな感情を生み出す機会を探そう

「勉強好きなんですね」ってよく言われるけど、好きなのかな?嫌いではないけど。基本的には学習はポジティブ。研究したいこともある。

🟡 社会的環境:あなたが成長繁栄し、成功する助けとなる学習仲間を見つけ、勉強グループを作ろう。

社会人大学院(2回目)に入った一番の目的がこの社会的環境の整備。SDMの時の仲間もみんな大好きだったし、今回の大学院の仲間も最高。

結論
身体的環境と認知的環境は要改善。実行計画としては、1. ちゃんと寝る(寝たい)2. 学習の時間は定期的に確保する(他のことをしない、スケジュールに入れる)。

集中してワークをすると時間も使うし疲れるので、続きもやるかは気分次第。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?