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夏の文庫祭り▶youco

今年も始まっています。
夏の文庫祭り(←勝手に命名)。

集英社文庫の「ナツイチ」

新潮社の「新潮文庫の100冊」

角川文庫の「夏休みフェア」

読む本はほとんど文庫本!とにかく文庫本が大好きな私は、毎年夏が近づくと、書店に並ぶこれらの販促物が本当に楽しみで…。文庫本の平積みの中に混じって、いつの間にかしれっと顔を出しているのを見つけるやいなや、やったぁ!と手を伸ばし、ありがたく頂戴しております。

集英社のナツイチは、紹介されている本の数こそ少ないのですが、芸能人や声優さんなどを登場させ、そういった方々がお薦めする本を丁寧に紹介してくれています。ちなみに2024年版は、イケオジ・津田健次郎さんの写真集風です。ナツイチ特設サイトなどから、津田さんを含め、5人の声優陣の朗読が聴けるそうです。イメージとしては、あまり日常的に本を読まない人へのとっかかり…という役目を担っている感じでしょうか。

新潮文庫は、だいたい毎年同じような構成です。今年は「愛する本・シビレル本・考える本・ヤバイ本・泣ける本」の5つのテーマで、100冊もの文庫本を紹介してくれます。見開きで多めに内容紹介をしているページもありますが、何といっても嬉しいのは、1ページあたり3冊紹介しているページです。タイトル・著者・6行ほどのあらすじ・表紙の画像・価格の他に、その本に出てくるフレーズを記載ページ数とともに載せてくれているのです。

キャッチーで心ときめくフレーズ…この部分を選んだ編集の方(たぶん)のセンス!すばらしい!
未読の本なら、買って読みたくなりますし、既読の本なら、こんなフレーズあったっけ?と楽しくなります。

角川文庫は、ちょうど集英社のナツイチと新潮文庫の100冊をミックスしたような感じでしょうか。テーマごとに1ページ1~3冊くらいの分量で本が紹介されています。今年は、谷山紀章さんとコラボした企画や、8年目に突入した文豪ストレイドッグスのイラストカバーコラボなどの他、声優さんの朗読を取り入れ、活字以外のアプローチで本に親しんでもらおうという工夫を感じます。

近代文学も、アニメキャラのイラストがカバーになっていると、ぐっとハードルが下がりますよね…たぶん。カバーに凝るのは角川の得意技。マスキングテープやボタニカル、北欧風など様々なカバーでお色直ししてもらった数々の名作が、店頭に並んでおります。

以前どこかで見聞きしたのですが、文庫化される本というのは、やはりそれなりに選ばれし本だそうで。文庫化されている時点で、“これ面白いよ”と太鼓判を押されているようなものなのだそうです。確かに、単行本が文庫化されるパターンなら、すでにどの程度売り上げたか数字は出ていますし、文庫書き下ろしなら、書き下ろしを許される実力のある作家さんが書いているということです。

また、文庫本の大きさとめくりやすさは、私にとって大きな魅力です。片手で持てて、片手でめくれる。どの出版社のものでも、文庫本だったらだいたいサイズは同じ…ということは、本棚できれいに整列してくれるということです。

めくりやすい・持ち運びしやすい・整理しやすい・内容も出版社の保証付き!文庫本という、こんなに素晴らしい商品を、各社競い合うように紹介してくれる小冊子。あなたも本屋さんで見つけてください。そして、お気に入りの文庫本を横浜読書会で紹介してください。

皆さまの参加を心よりお待ちしております。
横浜読書会KURIBOOKSー好奇心を解き放とう
~参加者募集中~

【投稿者】youco

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