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【記事和訳】BigHit会社説明会 (2020上半期)


Big Hit Entertainment(以下、Big Hit社)が音楽産業の革新というビジョンを実現するため、Big Hitの「Winning Formula」を探し出すという計画を明らかにした。

BigHitは2月4日、ソウル東大門デザインプラザ(DDP)で2020年上半期「共同体と共にするBigHit社の説明会」(以下、会社説明会)を開催し、2019年の主な成果と2020年の計画を発表した。 発表は、ビックヒットのパン·シヒョクやユン·ソクジュン共同代表と共に、公演やIP、プラットフォーム事業部門を始め、ビックヒットやソースミュージック、ビリーフなど、ビックヒットマルチレーベルのリーダーらが担当し、行った。

初舞台に上がったパン·シヒョク代表は「BigHitの2019年は前の会社説明会で明らかにした'音楽産業の革新'というビジョンを現実化させるために努力した一年だった」と評価した。

パン代表は、「ソースミュージックの買収やビリーフの設立を通じたマルチレーベル化、各事業部門の別途法人化を通じ、事業領域を高度化し、マルチビジネス会社としての外形を整えた」と伝えた。 多角化した事業を通じてアルバム?音源、公演、映像コンテンツ、IP、プラットフォーム事業が一様に売上に貢献した結果、BigHitの2019年の連結売上は昨年比約2倍増の5879億ウォン、連結営業利益は975億ウォン(以上KIFRS連結基準、外部監査前の暫定実績)となった。 (*2018年K-IFRS実績(監査されていない財務諸表):売上3014億ウォン、営業利益798億、K-IFRS連結基準の適用で、昨年発表した業績とは異なる。 上記実績は、外部監査の結果によって変更されることがある)

ビックヒットは昨年、公演やIP、プラットホーム事業の成果を通じて、多様な成功ケースを確認したと明らかにした。

公演とレコード会社の流通及び提携、展示とメディアコンテンツ事業を展開するビッグヒットスリーシックスティーのキム·ドンジュン事業代表は、「量的·質的成長を繰り返しながら公演経験を拡張し、収益構造を多角化した」と2019年を要約した。

最も重要な成果としては、「より多くの観客が公演を楽しめるようにした公演観覧方式の多角化」を挙げた。 キム事業代表は2018年8月から約1年間行ったBTSの「LOVE YOURSELF」、「LOVE YOURSELF:SPEAK YOURSELF」ツアーの間、劇場で公演を生中継する「ライブビューイング」、モバイル、パソコンで視聴できる「ライブストリーミング」の観覧客がそれぞれ41万人と23万人だったと明らかにした。 また、この公演を基にした映画やドキュメンタリーなど、派生コンテンツの観覧客は約460万人で、計555万人余りが同じ公演を、様々な形式のコンテンツで楽しんだと説明した。 これは、実際のツアーの総入場者数の206万人より2倍以上多い数であり、コンテンツ領域の多角化が、顧客経験の拡大や売上伸び率のシナジーを最大化させたモデルだ」と主張した。

音楽とアーティストから派生したIPを活用して様々なコンテンツを企画·制作するBigHitIPのハ·セジョン事業代表はツアーが開かれる都市で運営する「ツアーポップアップ」、ツアーとは無関係な地域で常設運営する「複合体験空間」の形でポップアップ、二つの事例を成功ケースとして紹介した。

特にグローバルスケールの複合体験空間である「BTS POP-UP:HOUSE OF BTS」は、10月にソウルを皮切りに11月に日本、12月にメキシコにオープンし、計40万人(ソウル18万、日本12万、メキシコ10万)の観客を動員した。

ハ事業代表は「『BTS POP-UP:HOUSE OF BTS』を通じてMD商品の販売だけでなく、ミュージックビデオ、音楽に関する体験要素の提供、現場イベントの実施などを試み、『都心型テーマパーク』へと発展できる可能性を確認した」と説明した。 また、アーティストのヒット曲をテーマに様々なライフスタイル商品を開発する「音楽のIP化」を初めて試み、実用的かつ多様な製品群にラインナップを広げる成果を得たと伝えた。
ビエンエックス(beNX)のソ·ウソク代表は、「コミュニティプラットフォーム『Weverse』とオンラインコマースプラットフォーム『Weply』を通じて、公演事業とIP事業を統合してシナジーを出すことができた」と説明した。

ソ代表は「待機時間通知システム」によりイベントゾーンの待機時間、リアルタイムでの混雑度、会場の全体マップや座席配置図などをウィーバスに提供することで、従来のアイドルグループの公演会場で感じていた不便さを軽減し、利便性を高めたと紹介した。

また、weplyでMDをオンラインで事前注文したり、会場当日に半径2.5km内でモバイルで注文した後、現場で受領する方法を採用し、購入現場の混雑度と不便さを大きく改善したと説明した。 その結果、同じ会場(ソウル蚕室オリンピックメインスタジアム)での2018年8月の公演同期間に比べ、2019年10月の公演でMDの売り上げが約2.1倍も上昇したと発表した。

事例発表に続いて舞台に上がったユン·ソクジュン代表は「先を行った3つの成功ケースは公演·IP·プラットフォーム事業が有機的に結合し融合サービスを提供した結果現れたシナジー」と説明した。

beNxの公演MD売上上昇ケースを例に挙げ、「プラットフォームを通じた顧客動線の改善と購買方式の多角化、商品企画と製造、物流をワンストップで提供するビックヒットIPの機能、公演演出から販売空間管理まで総括するビックヒットスリーシックスティーの役割が有機的に機能して顧客経験を革新し、バリューチェーンの拡張をもたらすことができる」と話した。 さらにこれをビッグヒットのマルチレーベルアーティストたちに適用してビジネスモジュール化し、成功事例を拡張することが「ビッグヒットウイニングフォーミュラ」を見つける過程になると説明した。

ユン代表は「ビッグヒットウイニングフォーミュラ」の中心には「ファン」があるとし、「ファン」が音楽産業の中心軸であると同時にビッグヒットビジネスの核心価値であることを強調した。 2020年、BigHitの事業も「ファン経験の革新」に集中しており、楽しい経験はより多く(more)、不便さはより少なく(less)、最高の(best)コンテンツを披露するという計画を明らかにした。

このため、韓国の公演場でしか見られなかった「プレイゾーン」のワールドツアーへの拡大、公演が開かれる都市に「ツアービレッジ」の造成などの計画を公開した。 特に「ツアービレッジ」の場合、BTSの公演観覧のために海外の都市を訪れたファンの事例を例に挙げ、BTSをテーマにしたホテルでの宿泊、ポップアップストアと展示観覧、F&Bストアでの限定版飲料の購入、ローカル旅行商品の連動まで可能にすると発表した。

また、ファン活動の不便さを改善するため、米国と日本に現地配送システムを構築して韓国と同じMD販売方式を適用するとともに、グローバルスター「ビヨンセ」「ジェイ·Z」「U2」などの舞台デザインチーム「STUFISH」と協力してBTSのワールドツアーで最高のコンテンツを披露することを予告した。

ユン代表は「様々な試みと経験、成功ケースを基にビジネスモデルをモジュール化し、ビッグヒットレーベルを超え国内外のより多くのアーティストと協業していく、その最初の事例としてPledisエンターテインメントのグループ『SEVENTEEN』がWeverseに入店する」と述べた。

一方、この日の会社説明会ではビッグヒットマルチレーベルたちの新しいニュースも発表された。

ビッグヒットレーベルのシン·ヨンジェ副代表は世界22の授賞式で81の賞を受賞したBTSが収めたグローバルな成果を振り返る一方、昨年デビューした「TOMORROW X TOGETHER」のワールドツアー、22年の新たなボーイズグループのローンチング計画を公開した。

昨年Big Hitに合流したSource Musicのソ·ソンジン代表は、Big Hitのミン·ヒジンCBO(ブランド統括、Chief Brand Officer)との合弁プロジェクト「プラスグローバルオーディション」の成果を紹介し、21年にデビューするガールズグループが構成されたことを知らせた。 また、3日にニューアルバムを発表したGFRIEND(GFRIEND)の活動計画を付け加え、Big Hitとのシナジー効果でガールズグループ1位レーベルに成長することを明らかにした。

BigHitとCJENMの合弁会社Beliftのチェ·ユンヒョク副代表は、「Kポップの主流ジャンル化」というBeliftの目標と共に、Kポップ育成システムをグローバル市場に移植するというビジョンを説明した。 このための初のプロジェクトとして、多国籍少年で構成されたボーイズグループが年内にデビューする計画だと明らかにした。

最後に、パン·シヒョク代表は、ビックヒットが今年新たに準備している様々な拡張事業を公開した。 BTSをテーマにしたドラマ、グラフィックリリックス、新規キャラクターのアイテムなどのローンチを披露した。 また、言語の壁でアーティストのコンテンツを楽しむのに苦労している海外のファンのために、アーティストのコンテンツを活用した韓国語教育コンテンツ「Learn Korean with BTS」を3月中に公開するとティーザー映像を公開した。 また、昨年BigHitが買収したゲーム会社スーパーブのオ·ミンファン代表も舞台に上がり、BTSのキャラクターを活用したゲームローンチング計画を明らかにした。

パン·シヒョク代表は会社説明会を終え、「音楽産業のX、Y、Z軸であるファンとアーティスト、企業が健康で公正に同伴成長できるように努力していく」とし「ビッグヒットのモデルと方法論が業界標準になるように絶えず努力していく」と伝えた。

一方、BigHit社の説明会の全体映像は、BigHitレーベル公式YouTubeチャンネルを通じて確認できる。

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