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自己の能力を成長させる要素

あるアメリカのコーチが、かつて「水泳王国」と呼ばれた旧東ドイツのコーチに尋ねた。
「なぜ、東ドイツの選手は強いのですか?」
その答えはこうだった。
「東ドイツでは速い選手達を同じプールで泳がせるからです」

なんとも期待はずれな答えだが、これは非常に的を射た答えだ。
要するに『環境が人を育てる』ということだ。これは、スポーツにも仕事にも当てはまる。

優れた環境は優れた個人を育てる。

米国トップの体操クラブについて「あのクラブには一定サイズのユニフォームがあり、それに体が入ったものだけが入部できる」という奇妙な噂話が流れた。この噂はばかげているが、これは優れた選手の厳しい自己管理と訓練を手本としているうちに、入部した選手は皆同じ様な体つきになっていくということだ。

かつては野球の桑田と清原、最近では水泳の瀬戸大也と荻野公介の関係の様に、優れた個人の近くには、他の優れた個人が存在することが多い。
この様に力量が近しい者同士を「好敵手(ライバル)」と呼ぶ。

ライバルの中でもお互いが同じ業界で生きている限り、対決が絶対に避けられない者同士の関係のことを宿命のライバルという。

このライバルという存在はとても貴重だ。
個人であれ会社であれライバルがいるからこそ競争原理が働く。そして絶対に負けたくないと思う一方でリスペクトすべきことがあるのがライバルだ。

一人で練習するより、ライバルを意識して練習に励む方が良い結果を生む。「アイツに負けたくない」そんな気持ちがあるからこそ、成長できる。

良い環境の中で目標や手本となる存在を持ち、切磋琢磨するライバルがいること。

これが成長への近道だ。

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