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ノリと勢いで地球の裏側までいった備忘録②(準備編)

年末の旅行をすでに初夏の時点で全部予約も終えてしまっていたので気持ちはめちゃくちゃ緩々だったのと、国内旅行であろうが海外旅行であろうがいつも前日にパッキングが基本の私は完璧に年末の準備なんて忘れていた。(あと仕事がヤバいくらい忙しかった)

①黄熱病の予防接種

秋のあたりにESTAの申請はして、「そういや準備してますー?」とか「黄熱病の注射ってしますー?」とか言い出したのが10月あたりだったとおもう。

その時点で「黄熱病の注射は指定の病院でしないといけないし、予約が必須だし、予約締め切りは10日前」みたいな話は聞いていたので、大阪検疫所に電話してみたら『年末でしょ?早すぎる。もっと近くになってから言って』みたいな事を言われた。別に打つ時期なんていつでもええんちゃうん…と思ったけど、仕事でクソ忙しい時に合間を縫って電話した結果のこの言葉だったので「まあ、いま忙しいしな!!!」と「もっと近くなってからやろう」なんて思ったのが間違いだった。

『黄熱病の予防接種後28日間は予防接種不可』これは理解していたのだが、「ほかの予防接種後黄熱病の予防接種受けていいのか」については理解していなかった。

季節が12月……そう、インフルエンザの予防接種をうっかり受けてしまっており、これにより黄熱病の予防接種が受けられなくなってしまった。これには焦った。あと、予防接種受けたあとも有効期間としては接種後10日後から、なので入国の10日前にはかならず接種しとかないと意味がない。

現地の旅行会社は「ペルーは大丈夫だとおもうけどボリビアはヤバいかも」とか言うし。大使館のHPも「推奨します」とかいうし。大阪検疫所は「いらんいらん。大丈夫。大使館にも確認済み」っていうし。

どれが正しいねん……とぼやきつつ、物理的に無理だったんで黄熱病の予防接種はせずに行ったけど、現地で知り合った日本人が「イエローカードのチェックをされた」とか言ってたので、もしかして抜き打ちで何人かみてんのかな……と後日不安になった。

黄熱病の予防接種する場合は1か月以上前にやっておけ。

(たとえ病院側から『早すぎる』とか言われたとしても予定があわないとか何とか言ってやったほうがいい)

1か月きってから焦りだしたら詰むこともあります……


②高山病用の薬

この「ダイアモックス」日本では処方箋がないと買えない高山病に効く薬である。(本来は緑内障の治療薬らしい)

大体どのブログを見てもこんな風に書いてある。

『現地の空港とかの薬局で買えるし、安いよ!!買うのはソローチェピルかダイアモックスね!』と。

現地の薬局なんて寄ってる暇ないかもしれんので、日本国内で買っていこう…多少高くても仕方ないと思って、ダイアモックスを処方できる病院を探すと少ない……。予約を取ってなんとか仕事の合間を縫っていったんだけど、たまたま別に飲んでいた薬との関係でその時はダイアモックスの処方がNGだった。ので、「現地で買うか……このソローチェピルとやらを」と思っていた。

その後現地の旅行会社からの出発前の注意事項で「ソローチェピルはあくまで頭痛薬(アスピリン)なので高山病には効かないよ。現地で買うにもダイアモックスじゃないとだめだよ。ちなみに現地ではダイアモックスっていわないよ!『Acetazolamida 250mg』という薬品名でオーダーして、1錠 250mg のものを購入してね。1回 125mg が通常の服用量なのでハサミなどで半分に切って服用してね!」と注意事項が届く。

服用方法については、日本で聞いたダイアモックスの服用方法とかわんない。ダイアモックスは結構きつい薬らしく、手足のしびれが出る場合があるので半分の服用で十分との説明をうけてたので「なるほど。とりあえず同じ薬なんだな」と安心感はあった。

日本で処方の場合でも1,000円ちょいくらいのはずなので、日本で買うことをお勧めする……なぜなら、空港の薬局ではソローチェピル推しのためダイアモックスを出してもらうのが時間かかった上に、結局「ああ、このAcetazolamidaね!100錠1瓶よ!」と100錠買わされそうになった。ミニマムの小売りでそこかららしい。これを割って飲むので200回分だ…いらん…そんなにいらん……。

そういうことになりかねないので、日本でちゃんと処方して買っておいたほうがいい。すごくいい。

あと周りの観光客がガンガン買ってたソローチェピル。あれ本当にただの頭痛薬らしく、クスコの観光ガイドも「高山病の薬はちゃんと飲んだ?大丈夫?ソローチェピルじゃないわよ?ダイアモックスのほうよ?」って確認までしてきたので、絶対ダイアモックスな。

あとダイアモックス、マジで手にしびれとか3人とも出たりしたのでちゃんと医療機関で説明を聞いておくのが安心。私みたいに薬の飲み合わせも不安だし。本当に強い薬なんだな、と実感した。

高山病の薬はできたら日本で買っていこう。

(ブログによっては保険がきかないので現地購入を推奨してくれているけど、現地購入大変だし保険効かなくても1,000円くらいだから日本で買った方がいい。※ちなみに現地での値段もそこまで感動的に安いわけじゃなかった)


③洗濯できない

持ち物はなんか沢山いろんなブログで「カラフルな服をもってきな!」とかいろいろ書いてくれてるのでそっちのブログたちを参考にしてほしい。

というか、私も「海外旅行はそれなりに身軽にいく」という信念のもと、ミニマムな感じで旅行しまくっていた。なんなら旅行用の洗濯紐とか洗剤とかが荷物に常時入っていた。なので「下着は数枚でいいよね!洗濯したらいいし!」とかいつもの旅行並みにおもっていたんだけど、それは間違いだった……洗濯できない。

まずボリビアのウユニはそもそも部屋での洗濯がダメなホテルが多い。

(塩湖の塩を洗われたら配水管がダメになるらしい)

ただ、その代わりにホテルのランドリーサービスがあるので、連泊するならランドリーサービスを利用したらいいと思う。(今回はすべて連泊じゃなかったのが致命的だった…)

ペルーはまあ、洗おうと思ったら洗えるかもしれないけど、全体的にどのホテルだってそこまで水道が発達してるわけじゃない。水でジャブジャブ洗うのが大変なホテルだったあるし、シャワーだって水の出がそれなりだった。あとはそこまで部屋も乾燥しきっているわけでもなく、翌朝までに乾いてないことも多々あった。

だったので旅行先で洗濯をよくする人はちょっと勝手が違うかも。着替えをちゃんと持っていこうな……


④非常食はもっていく

ペルーにしてもボリビアにしてもそこまで治安がいいわけじゃないし、こういう強行軍なツアーの場合は夜の9時くらいに次の目的地につくとかも結構あったり、昼ご飯の時間がずれ込んで夕方食べるとかもあった。

高山なので気持ち悪くてご飯が食べれない、とかだってあるかもしれない。

日本からカップラーメンやドライフード、カロリーメイト的な補助食は持っていったほうがいい。

現に、旅行中3食くらいはこの非常食にお世話になった。列車の到着時間が21時くらいだったり、飛行機のトランジットが微妙だったり、高山病で気持ち悪くなったときはアマノフーズのフリーズドライの雑炊にお世話になった。

飛行機の前はさすがにカップラーメンなんてもっていても食べれないので機内持ち込み用にクラッカー系、宿ではカップラーメンとかにしていた。

全部お湯で戻す系にしておくと、仮にお湯がなかった時に詰むので、全部カップラーメンとかはやめておいたほうがいいで……。


⑤靴は数種類もってく

数種類、というほどではないけど、①機内でも脱ぎ履きしやすいやつ ②(もしマチュピチュで結構散策や山登りするなら)登山用 ③街歩き用 ④(ウユニ塩湖いくなら)汚れていいスニーカー的なやつ はいるなって思いました…。

といっても私も結局はスニーカー1足(超ボロボロ。捨てて帰る所存)、ワークマンのレインブーツ1足、室内用スリッパシューズ1足、予備スニーカー1足だった。あとは、行きの飛行機でアシアナ航空がくれた紙スリッパを重宝して持ち歩いて、結局旅の最後まで使い切った(そして捨てた)

ウユニは大体ツアー会社が長靴貸してくれるので、問題なし!でも、何かあったときのために予備は持っておいて損はない…という認識。

私みたいに「捨てて帰る!!」という靴を1つくらいもっていくと気が楽だとおもう。間違っても(いや、まさか地球の裏側まで行こうという人間で南米に新品のピカピカなブランド靴をもっていくような人はいないとおもうけど!)汚れてショックを受ける靴はもっていってはいけないよ。。。


準備ってそんなもんだろうか……

あとは、事前に調べて持って行ったけど使わなかったよ!というものはなかった。多分いろいろ心配でもって行き過ぎたんだな…

あとはほかのブログが言うように、カイロやヒートテックとかは必須だし、カメラは持って行ってとりまくらないと後悔するよ!

あと、無理にでもカラフルな服は1枚もっていったほうがいい。ウユニ塩湖用……私はつい黒い服になりがちなんだけど、うっかりすげえカラーのパーカー持って行ってしまったけど、めちゃくちゃ助かったからね!!!(周りの人との協調性的な意味で)

あと、絶対にもっていったほうがいいもの。


⑥帽子は絶対にもっていけ

サングラスを忘れたとしても帽子、帽子だけはいる。

あとできれば帽子には紐付きでアウトドア用(綿とかじゃなくて防水のやつ)を持って行ったほうがいい。「えっ!?高いんじゃないの?」と思われるけど、ワークマンで1000円弱で売ってるから買っていけ。

ウユニ塩湖は風が強いからしょっちゅう帽子が飛ばされるし、紐がついてないと足元に張ってる水にすぐダイブする(だから防水必須)

帽子が飛ばされるからいっかー、日焼け止めしてるし…なんてあまい考えはやめろ…私は「日焼け止めめっちゃしてるし大丈夫に違いない」と思いつつも帽子もかぶってたけど、反射した日光に顔を焼かれ、帰国後火傷で皮膚科に通う羽目になった。顔が火傷ってほんと洒落にならんからね…

ちなみにその日焼け止め、ダイビングの時もばっちり防御してくれた某アネッサ的な日焼け止めだったんだけど、あっさり負けた。ほんと日焼け止めを過信してはいけない。常に日焼け止め、サングラス、帽子、長袖!これを外してはいけない。

<最後に>
この記事を書いたのは2020年1月。
南米から帰ってきて1か月もしない時に、「そういやあんまり参考にならなかったなー。こういう情報ほしかったなー!」と思って後から行く人の為にと書き始めたnoteだった。
本当は体験も全部書いて、こんな行程で、こんなご飯食べて…と私のしてきた旅を綴りたかったのだが、忙しい春節を超えた後、コロナが本格的に日本を襲い、海外旅行なんて単語のない世界になってしまった。
ウユニでガイドをしてくれた女性にSNSで「元気?」と送れば、「元気だけど町には観光客がいなくなったから人気がないわ。本当に観光客だけでもっていた町なんだと思う。来年には日本に行ってみたいと言ったけれど、無理ね。お金がないわ」と返事が返ってきた。
地球の裏側の日本にいくには貯金しなきゃ!と笑っていたのに。
その後3年間、海外はどこよりも遠い場所になってしまったし、物価もすべてがあがり、もう一度ウユニやマチュピチュにいくのは夢のまた夢になってしまった。でも本当に行ってよかったと言える旅だった。
果ての見えない青い世界は、やはり人生で一度は行きたい絶景にふさわしかった。
なので、是非いつか、色んな人に見てほしいという気持ちを込めて。
準備編だけおいておきます。
こんな体験したよ!みたいなのは、是非現地で感じてほしいと思うから。

(嘘です。準備編だけで私が力尽きました)

コロナ後の旅の参考になるかは正直わかりませんが、だれかの旅の助けになれば幸いです。

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