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失恋日記 自分で自分を抱きしめる。

 彼氏に振られて一ヶ月と1週間が経った。いまだに全然忘れられなくて、夢にまで出てきたり、不意に思い出して涙が止まらなくなったりすることも茶飯事である。
 おとといなんかは、学校の授業で映画に関する授業を取っているのだが、その日の講義のテーマは、視線についてであり、接吻論などをうんちく教授が語っており、二つ三つ恋愛映画のそれはそれは美しいキスシーンを見させられたりした。自分がキスしてるところを撮られたらどのように映るのだろうなどと考えながら、キスする相手はもちろん私を振った彼を想像していた。そんなことを考えていたら、どんどん悲しくなっていってしまい、次の授業の時に、ひとり教室の中で爆泣きしてしまった。アホなのかもしれない。みんな真面目に講義を受けたり、スマホをいじってぼーっとしたり、課題をやる中、ひとりで爆泣きしている。しかも、泣き止んだと思ってもまたちょっとすると思い出して泣き始めて、結局一時間半の講義の半分以上を涙を流すことに費やしていた気がする。
 授業が終わるとすぐにAir Podsを鞄から取り出して、東京事変の閃光少女を聴いた。そしたら気持ちが前を向いて、しゃんと歩き出すことができた。私はいつも外出先で気持ち悪くなったり、泣きすぎて疲れてしまった時はスタバでカモミールティーを買うことにしている。今はもう少し癒しが欲しいからカモミールティーラテにすることにした。表参道の街を、カモミールティーラテを片手に、呼吸の仕方を思い出すように肩を震わせて深呼吸しながら歩く。そんな自分を客観的に見つめてみて思う。

きっと、あと何ヶ月、もしかしたらもう何年も、こんなふうに時々おかしくなるくらいに泣きじゃくったり、感情がはちゃめちゃになりながらも、誰も抱きしめてはくれないから、自分でカモミールティーラテを買って、一生懸命呼吸を整えて、全然平気ですの顔をして、強く生きていくんだろうなって。

ひとりで生きるってそういうことなんだって。愛がないからお金で癒しや安らぎを買う。私はそういう時に男や人にうまく頼って甘えられるタイプじゃないから、カモミールティーラテに頼って生きていく。それって、すごく寂しくて惨めにも思えるけど、それが私の生き方なんだなって。強がって、強いフリして、でも時々その代償にはちゃめちゃに泣きまくってしまう。辛い人生だけど、そんな自分を抱きしめて生きていこうと覚悟が決まった気もする。またいつか恋をするかもしれないけど、少なくとも自分で自分を抱きしめられる人間でありたい。

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