【詩】プレイルーム
病魔蔓延るその時に
店を開いたカフェがあり
そこには子供の遊び場の
小さな広場が誂えられた
しかし今では戸は閉じられて
誰も使えぬプレイルーム
子供の笑い声の代わりに
大人のため息ばかりが聞こえる
そして全てが開かれた
使えなかったプレイルームで
小さな子達が嬌声を上げる
しかし悲しき習慣かな
静寂に慣れた大人たちには
いささか声が大きすぎたか
耳を塞いで、またもやため息
使われなかったプレイルーム
使命を果たして全うすべきか
はたまた大人たちのための
テーブル設え直すべきか
私は判然とせぬ頭のまま
冷たいコーヒーを啜り眺める