海と創作の物語『海が走るエンドロール』

先日、たらちねジョンさんの漫画『海が走るエンドロール』を読みました。

主人公の65歳のおばあさん(うみ子さん)は、夫を亡くしたばかりで、ぽっかり穴が空いた日常を過ごす日々。なりゆきで昔好きだった映画館を訪れ、そこで映画が好きで映画を作るために芸大に通う少年、海(カイ)くんと出会う。そこから「映画を作る側」としてクリエイターとしての一歩を踏み出していくお話。

作品の中で、創作=海として表現されている描写が印象的。

これがとてもぴったりしっくりくる描写で、共感の嵐がやみません。。

例えば、うみ子さんが、ほんとは観てる側でなくつくる側に回りたいと気づいた時や、映画のアイデアを練っている時に、ザザーっと波がやってくる。

そんなふうに、「創作」への思いが、音を立てて波打つようにやってくる気持ちを、私も感じることがあります。


海は、深く美しく、どこまでも広がっていて。そこに一歩足を踏み入れるのは、誰だってできる。

ただ、その底知れなさが怖かったり、踏み出しても向かう先に何があるのかもわからなかったり。

それでも自分のペースで、始めていけばいいんだと、勇気をいただける物語でした。


今からだって死ぬ気で映画作った方がいいよ

海くんの、うみ子さんにあてた一言。


私は思うのですが

死ぬ気でやることやっても、ほんとに死ぬわけでない。

むしろ、死ぬ気になれた時がちゃんと生きられてる時なのではないかなって、感じるのです。


好きなことに向き合って、つくる側にいるのって楽ではなくて、好きだけど辛くて苦しい、好きだから苦しい。

それぐらい一生懸命に取り組んでいる最中は息苦しくても、ランナーズハイみたいな状態になったり、振り返ると自分の道ができていたことを見つけたりと、「あー生きてる」とか、「イキイキしてたー」と心から思えてる。


noteを使うみなさんは、そうゆう、「つくる側」に喜びを見出せる方たちの集まりだから、色々分かち合えたら、楽しいですね。

気になった方、ぜひ読んでみてくださいー!



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