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木曽で話そう×暮らすroom`s vol.4  「自分でつくる暮らしと仕事のバランス -開田高原のコーヒー屋の話ー」

今回は2024年2月8日に開催された「木曽で話そう×暮らすroom`s 」の4回目。「起業」をテーマにしたお話会をレポートします。

ゲストスピーカーはヤマとカワ珈琲店代表の川下康太さん。
中学生も含む15人が参加しました。
 
会場は、今回も「ふらっと木曽」。
「ふらっと木曽」は、ワークショップや料理教室で使えるシェアキッチンもあるコワーキングスペースです。
アットホームな雰囲気が心地よく、ここで開催すると、みなさんリラックスして参加してくださいます。
来年度(2024年度)からは暮らすroom’sの活動も一緒にしていただけることになりました!
 

イベントは、冒頭に暮らすroom’s構成団体の平賀より暮らすroom’sの紹介をしたあと、川下さんからお話をしていただきました。

■川下さんのお話

◎生い立ち
 大阪で生まれ育ち、30歳で7年間勤めた建築資材メーカーを辞め、長野市に移住し空き家をリノベーションして、ヤマとカワ珈琲店を開業。
 珈琲とカレーのお店を1年で終了し、喫茶営業は3年で終了、コロナ禍からEC販売。
 結婚、こどもが生まれるなど、環境が変わるたびにバランスを整えてきた。
 2022年開田高原に移住とともに焙煎所を作り、全店舗の焙煎を一括で管理し、2023年に伊那にもお店を開き珈琲豆を販売している。

◎ヤマとカワ珈琲店
 今まで飲食店を専門でやっていないこと、すごく珈琲がやりたくてやっているわけではないことが、特徴。マニアックになりすぎず、珈琲とのほどよい距離感がある。
 開田地域では、開田小学校で地域のひとを巻き込んだマルシェ、開田ずんね市や、木曽福島できそのまち歩きを企画し、町のことを知って好きになってもらうような活動をしている。

◎起業とは?
 会社を辞めて自営業になって、仕事時間に合わせた暮らしから、暮らしに合わせて働くスタイルに。
 自営業が一番いいこと、ではない。
 
 自分の価値観や環境に合う働き方が大切。
  
 自分の価値観、経済状況、その他様々なことが変化する可能性を鑑み、後戻りすることも考えて、今の事業をいつでも辞められることを念頭に、けれど、やらないと分からないから早く小さくチャレンジしてみる。
 大きな投資は確実になってからする。のでよいのではないかと考えている。

◎大切にしている4つのこと
「Search inside your self ー仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法ー」(チャディー・メン・タン著)という本に載っていることを要約したもので、川下さんが大事にしている4つのことをご紹介します。

  1. 情動の自覚 自分の情動に気付く。情動とは、一時的で急激な感情の動感情を書いて、それを自覚しておく。

  2. 正確な自己査定 長所と限界を知る。情動は自覚することではじめて自己査定は成り立つ。

  3. 自信 自分の価値と能力の実感。価値観に意図的にアクセス可能

  4. 続ける やりたいことと心の奥底の価値観に整合性がとれると、長く続けられる!

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■すでに起業している方、これから起業を考えている方へ

 リノベーション真っ最中のかたなどが参加してくださいました。
 それぞれにヒントを頂き、参加した進路に迷う中学生は、
「今日はよいお話がきけてよかった。人の生き方に触れられるのはよいこと」
と感想をお話してくれました。
 議員をされている女性は
「こういうお話会があって皆さんの話を聞けると悩んでいるのは自分だけじゃないと思える。」
とも。

■自分らしく生きる
 
川下さんのお話は、起業のマネージメントの話ではなく、それよりももっと原点や核心となるお話で、それぞれの人が自分の性格や環境、暮らし、自分の生き方と向き合い、暮らしのなかの仕事をそれぞれの幸せに結び付けていく内容でした。
 参加者の皆さんの大きな糧になったのではと思います。参加者のなかからは、川下さんに起業ゼミなどの講師になってほしい、という声もありました。
 川下さんのお話は、起業の相談会を開催したり、あるいは、起業ゼミなど将来について考える学生さんたちにも今後広く聞いていただきたいと感じました。 
 
 川下さん、ありがとうございました。


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