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実家売却 ~いざ売り出す!~

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                       2020/09/04 第586号
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【  実家売却 ~いざ売り出す!~ 】

こんにちは。消費生活のウソ・ホントを考えるアドバイザーのゆうりんです。

実家売却までの道のり。前回は不動産会社との契約について書きました。今回は「いざ売り出す!」です。

実家がある京都は当時不動産バブルでした。かつてのものとは異なり、外国人によってもたらされていました。そのため投資目的の外国人に売れば、相場よりはるか高い価格で売れるといいます。

売却を始めるに際し不動産会社の担当者は、売却相手や使用目的を限定するかどうかを聞いてきました。高く売れるのは魅力的ですが、長年暮らしてきた家です。晩年は父の遠距離介護で近所の方にもずいぶんお世話になりました。売ったあとそうした方々に迷惑がかかるようでは困ります。そこで、暮らすために購入する人に限定し、民泊など宿泊施設にしないことも条件にしました。

次に決めなければならないのが売り出し価格です。値付けに失敗すると売れるものも売れなくなります。これまで3社に見積もりをしてもらい、相場はわかっています。とはいえ売る側としては、できるだけ高値で売りたい。かと言ってあまり高くして売れなくても困る。悩みました。

この時、担当者のアドバイスがとても参考になったのです。上限を明確にしてくれたからです。「古い家なので、当然リフォームが必要になります。購入価格+リフォーム代は△△円を超えないことが大事なので、売却価格は〇〇円までにした方がいいです。」

納得のアドバイスでした。私が買う側だとしても「この家を買ったらトータルどれだけ必要になるか」は確かに重要です。担当者が設定した上限額を超える超えないでイメージが大きく変わることもなるほどでした。そこで提案された額を超えない中で、やや強気の価格設定にしました。これで3か月宣伝して、反応が悪ければ見直すという戦略です。

宣伝媒体は不動産会社のホームページ、各不動産サイト、チラシなどです。
どこにどのような内容で宣伝を行うかは事前に報告してくれました。こうした報告をしない不動産会社には注意が必要です。「任せておけばいい」とノータッチでいると、手抜きをされても気づくことができません。私は報告通り載っているか、サイトのページやチラシを自らチェックし、どんなことが書かれているかも確認しました。

不動産が最も動く時期は春です。「新年度から新居に」と考える人が多いからです。うちもこの時期に合わせるよう急かされ、広告が初めて出たのが12月半ばでした。ここからの3か月が勝負になります。この3か月で反応がない、見学者が現れないとなると、価格の見直しも考えなければいけません。特にうちのように相場よりも高めに設定している場合はなおさらです。

知り合いが価格設定に失敗し、値下げのタイミングも悪かったため苦戦しています。長く市場に出ていると「売れ残り」とみなされ、益々反応がなくなります。そうならないためにも値付けは重要です。相場だけでなく、買い手の心情にも考慮し、近隣に似た物件が出ているならその価格も参考にしながら、慎重に決めたいものです。=============================================
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