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【season2-3学期】 「 まちを耕す学Ⅲ 」 開講レポート

こんにちは!暮らしの大学 事務室です。

本日は、先日開講した教室「 まちを耕す学Ⅲ 」のレポートをお届けします。
今学期「 season2 」最後の教室となった本教室も、個性豊かな皆さんにご参加いただきました。ありがとうございました。

残念ながら受講が叶わなかった皆さんにも、レポートを通じて本教室の雰囲気を感じていただければ幸いです。


▼教室の内容

教室名:「 まちを耕す学 」
「土、人、コミュニティ…
 まちのあらゆる要素を耕し、持続可能な暮らしの実践について考える」

今学期のテーマは「未来」。
未来をつくっていくのは、今の私たち。
では今、わたしたちがするべきこととは?

本教室では暮らしの大学が大切にしてきた「暮らしの目線でまちをつくる」ということを前提に、「未来のまちをつくること」について「まちのあらゆる要素を耕す」ことから考えていきます。
それは時に、土であり、人であり、コミュニティかもしれない。

culture(文化)の語源は、ラテン語の cultura 。cultura の語幹は colere で、「守る、手入れをする、耕す」という意味。

まちを耕すことで、どんな文化が生まれるのか。
そして文化がどんなまちをつくっていくのか。

具体的な行動レベルで探っていくのが、「まちを耕す学」です。


▼本教室について詳しくご覧になりたい方は、以下の記事もチェックしてみてくださいね。


▼教室の様子

第一弾、第二弾を経て第三弾であり最終回となった今回は、多様な人々が暮らす「まち」を、いかに多様な人々と一緒につくっていくのか・・。
今回も映画の鑑賞をきっかけにしながら、ご参加いただくみなさんと対話をする中から大切な指針や価値観を探っていきました。

今回も映画の鑑賞をすることから思考の旅をスタート。
鑑賞したのは、「 バベルの学校 」です。

アイルランド、セネガル、ブラジル、モロッコ、中国…。世界中から11歳から15歳の子どもたちがフランスにやって来て、パリ市内にある中学校の同じ適応クラスで一緒に過ごすことになる。 24名の生徒、20の国籍…。この世界の縮図のような多文化学級で、フランスで新生活を始めたばかりの十代の彼らが見せてくれる無邪気さ、熱意、そして悩み。
果たして宗教の違いや国籍の違いを乗り越えて友情を育むことは出来るのか…?といった、つい抱いてしまう先入観をいい意味で裏切り、私たちに未来への希望を見せてくれるドキュメンタリー作品です。

鑑賞後は恒例のトークタイム。今回も参加者のみなさんからたくさんの素敵なお話が飛びだしました。ここでは、その一部始終をご紹介します。

ー まずは「接点」を。歩み寄れる場を積極的につくる
ご参加者:職場が多国籍な状況なので、日頃からコミュニケーションの取り方を意識しています。感謝の気持ちを持つとか、笑顔や挨拶…。人と人が関わり合う上で当たり前のことこそ、大切にしています。また、箱崎、まちというところでは、あまり意識して接点を持てていないので、もっと違いを知り、お互いに歩み寄れる企画や場があるといいなと思っているところです。


ー 一方的に押し付けるのではなく、お互いが価値観を提示し合う
ご参加者:箱崎は外国の方が非常に多いですが、日常的な関わりという部分では、つい(ルールを守らないなどの)「問題」に話題が行きがち。でも、そういった部分についてももっとお互いあゆみ寄れる部分があるのかな?と思いました。
今回の映画の中の(子供たちが所属する)「適応クラス」は、フランスで暮らし学ぶ上でフランスの言葉や文化に適応していくためのクラスではありながらも、それぞれのバックボーンも取り上げて、そこの議論をしっかりしていく土台があるように感じました。そういう意味では、日本においても外国の方に日本のルールを伝えていくだけではなく、お互いが文化や習慣、価値観を提示しあっていくことが大切だと思うし、そういう場が必要なのではないでしょうか。


ー 多様性はメリット
ご参加者:現在の箱崎に目を向けると、福岡市で一番外国人比率が高い東区の中でも色濃く高い地域。昔から箱崎はいろんな国の方が混じり合って発展してきた歴史がありますが多様性はメリットだと思うので、そのメリットを活かしたまちづくりができるといいのではないでしょうか。まちが成長していくためには多様性が必要だと思いますし、福岡は政策として「スマートイースト」がありますが「スマート」は多様性のためにあると思うので、そのことを念頭に置きながら、今後もこういう場で意見交換をしていければと思っています。


ー 目的を共有することで生まれる絆
ご参加者:目的を共有するから友達になれたり、認め合ってがんばっていけるのではないかと感じました。箱崎に関しても、このまちから何を変えていくのか?、こんなまちにしていこう!…、そんなメッセージが生まれていくことで共感し合えたり、それを成し遂げるために多様性を認め合って、その先でおもしろいまちになっていくのではないか?そんなことを感じました。


今回もオンラインでの限られた時間ではありましたが、本当に感慨深いお話がたくさん飛び出しました。

本教室にてseason2は終了しますが、4月以降も「暮らしの大学」は続いていきます。本教室はもちろん、season2の1年間で飛び出したたくさんのお話やアイディア、皆さんとの輪を箱崎のまちづくりへと具体的に活かせる体勢へと進化していきたいと思っています。

今後の展開については改めてお伝えできればと思っておりますので、どうぞお楽しみにお待ちいただければ幸いです。

1年間、ありがとうございました。
そして、学生の皆さまおつかれさまでした!


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