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【season2-3学期】 「 まちを耕す学Ⅱ 」 開講レポート

こんにちは!暮らしの大学 事務室です。

あっという間に3月になりました。春を通り越して夏!?と思ってしまう気温になったかと思えば、まだまだ油断できない肌寒さがやってきたり…そんな気候に春の訪れを感じている今日この頃です。

さて、本日は2月末に開講した教室「 まちを耕す学Ⅱ 」のレポートをお届けします。残念ながら受講が叶わなかった皆さんにも、本教室の雰囲気を感じていただければ幸いです。

▼教室の内容

教室名:「 まちを耕す学 」
「土、人、コミュニティ…
 まちのあらゆる要素を耕し、持続可能な暮らしの実践について考える」

今学期のテーマは「未来」。
未来をつくっていくのは、今の私たち。
では今、わたしたちがするべきこととは?

本教室では暮らしの大学が大切にしてきた「暮らしの目線でまちをつくる」ということを前提に、「未来のまちをつくること」について「まちのあらゆる要素を耕す」ことから考えていきます。
それは時に、土であり、人であり、コミュニティかもしれない。

culture(文化)の語源は、ラテン語の cultura 。cultura の語幹は colere で、「守る、手入れをする、耕す」という意味。

まちを耕すことで、どんな文化が生まれるのか。
そして文化がどんなまちをつくっていくのか。

具体的な行動レベルで探っていくのが、「まちを耕す学」です。


▼本教室について詳しくご覧になりたい方は、以下の記事もチェックしてみてくださいね。


▼教室の様子

「 まちを耕す学 」第二弾の今回は引き続き「 循環 」をキーワードに
しながらSDGsの目標である「 住み続けられるまち 」と「 私たちそれぞれ(個人)の幸福 」との関係性、そしてそれをいかにつくっていくか?という各論に触れていきました。

今回も映画の鑑賞をすることから思考の旅をスタート。
鑑賞したのは、「 ハッピー・リトル・アイランドー長寿で豊かなギリシャの島でー 」です。


IT関連の仕事をしていた35歳のトドリスと彼女のアナとギリシャの離島でどこかミステリアスな島、イカリア島に移住した。自給自足的で経済危機とは無縁なイカリア島で彼らは飛び切り元気で長寿な老人たちと出会い、人生を楽しむコツを学んでいくドキュメンタリーです。

鑑賞後は恒例のトークタイム。今回も参加者のみなさんからたくさんの素敵なお話が飛びだしました。ここでは、その一部始終をご紹介します。

ー 生きると働くの一体化
ご参加者:この映画に出てくる人たちは、生きると働くが一体化しているといいますか。日々を過ごしながら作業しながら、仕事が結果として生きる手段であり目的になっていることが印象に残りました。また、「輪に入らなければ生きていけない」というコミュニティのあり方とか濃さも感じました。
箱崎の話でいうと、天神や博多とは違う、職住近接で生活が一体となったまちというのが箱崎の目指すべきところなのではないかと感じました。そんなまちでは、強くしなやかな精神、明るく元気に生きていけるのではないかと思いました。

斉藤:そんなまちになったら、いいですよね。箱崎は商店街はもちろん、漁業や農業が行われていたまちで、もともと職住近接のまちではあるのではないかと思います。さらには、今からの時代の職住近接って何だろう?っていうことを考えていきたいですよね。


ー 本当の豊かさ、まちのあり方とは?
ご参加者:映画を観て、いろいろなことを思い出しました。実は19-20歳の頃にイカリア島近くのトルコのイズミールというところに行ったことがあります。そこには、お金はなくても非常に豊かな生活がありました。そんな彼らの生活を見て「そんな生活がしたいな」と思いつつ、会社に入ると休日にも仕事をしたり、それによって家族と過ごす時間が少なかったり…
理想と現実のギャップを非常に感じて、本当に豊かな暮らし、営みって何だろうということを考えさせられました。
職住近接で仕事と暮らし、その営みが残っているのが箱崎というまちだという実感がありますし、そういったまちの「良いところ」が今後も残っていくようにご一緒したいなと思いました。


ー 助け合う精神がつくる持続可能なまち
豊かさってなんなんだろう?ということを本当に考えさせられました。
特に、人のつながりとか、助け合う精神というのがまちが元気よく活気付くことや、成長していって持続的にいきていくベースなのかなと感じました。
映画の状況を箱崎のまちに置き換えてみると、イカリア島に元々暮らしている住人=箱崎に長く暮らしている方々。イカリア島に魅力を感じて新しく入ってきた主人公のトドリス=箱崎に新しく住う方々かと。そして、トドリスが新しい土地で生活をしていく中ではやはり地元の方々と関わり、助け合っていくことがポイントだったかと思います。今後、箱崎のまちづくりをする中でも両者をどうつなげていくか、どう助け合う仕組みをつくるのか、それが大切だと感じました。


今回も本当にすてきなお話ばかりが飛び出しました。
暮らしの大学としては、みなさんとの対話から生まれた価値観やアイディアをこれからの箱崎へと活かしていかなくては、と気合を入れています。

最後になりましたが、次回の教室は3月末に開講予定です。
いよいよ、season2最後の教室となります。
どうぞおたのしみに!

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