早起き村のスナイパー

あのとき、とおーくからながめていた私でも、彼女が離れようとしているのはわかりました。
そのあとついにやめてしまった。

安藤美冬さんはSNSを750日間やめていました。
つながらない時間が長かったです。

そのことを書いたのが『つながらない練習』です。

スマホから離れるって、ためらうことだと思うのですが、先日強制的に数時間その状態になりました。

スマホの画面が砂嵐になりました。
とつぜん。

さっきまでつかえたのに、突然の砂嵐!
会社に行く途中で、会社にいって、ググりました。
でも原因がわかりませんでした。

お店に予約をいれて、仕事が忙しくなかったので、早く帰らしてもらって、docomoにいきました。
お店の人に「落としませんでしたか?」といわれました。

バッグに入れていただけです。
でもすごい衝撃があったのかもしれません。

液晶画面というくらいなので、画面に液体が流れていて、衝撃で液体がもれて砂嵐になったそうです。

数時間スマホがない状態でしたが、仕事中だったし、天災が起こらなければ大丈夫、なにもない、とそんなに気になりませんでした。

スマホは買い替えになりました。
バッグアップとっていなかったので、写真が消えました。
フルーツサンドが、読みたかった本のスクショが、カフェのスクショが、消えました。
でも、たいしたことではないです。

アプリも入れ直しです。
でもそんなにアプリを入れてません。
思い出せなかったアプリは必要ないものだったんです。

スマホがない状態は、そんなに苦痛じゃなかったです。
そんなに通知が来る人ではない、というのもあります。
だから大丈夫でした。


よく朝ぐあいがわるくなって、会社に連絡しなければ、でも体がつらい、動かない、という状態のときがあります。
連絡しないといけないので、スマホは大事です。

力を振り絞って、社長に連絡します。
文字を震える手で入力します。

『たおれ 
かあふく 
また 
すけし待って』

ダイイングメッセージです。
会社の人たちは解読できませんでした。

『たおれました
回復を
まだ
少し待ってください』

と送ったつもりでした。

ある日は

『すいみふせくか気圧でくらするので12時にいきます』

『睡眠不測のせいか、気圧かでクラクラするので、12時にいきます』
と送りたかったんです。


瀕死の状態でも連絡ができる。
完全にSNS、スマホ断ちはできないです。
大事な連絡ツールです。

でも、つながらない時間をつくることで気がつくことはあります。
そのことがこの本にたくさん書いてありました。


『予測されてたまるか

Facebookの広告Amazonの「あなたへのおすすめ」に表示される商品は、ひとりひとり異なる。
“おすすめ”といえば聞こえはいいが、それらはあなたの日々の購買や検索、つまり行動や関心ごとからAIがはじき出した“計算”の結果だ』
中略
『ネット空間を飛び出して、リアルな場所を探索してみるのはどうだろう。
たとえば街の書店の、普段は行かないようなコーナー』

図書館でやってみました。
普段読まないマーケティングの本と行動経済心理学の本をよんでみました。

仕事に役立つといいです。
でも、もうマーケティング用語も、心理学用語も忘れました。

読んだことを生かそうとは思ったんです。
3C分析だ!
と思ってトランプ名刺を使っている人を探して、注文を増やすぞ!と思いました。
競合他社がいませんでした。
名刺がトランプなんて私くらいでした。

朝渋の著者イベントに登壇されるとわかったとき、朝渋のチャット部の方たちが打ち合わせをしていました。

ミッフィーさんだから、ウサギの絵文字をチャットで送ろう、と。
・x・
( ᐢ・×・ᐢ )

これがいいと提案されていました。
チャットに何回もこの絵文字がでてきました。

イベント中のチャットが1秒も途切れることなかったです。
スナイパーたちが前線で、好激(こうげき)の弾丸を切らすことなく打ち込んでました。

そう、チャット部の人たちって、早起き村のスナイパーだと思うんです。
著者の方のハートに激しい好き、好激(こうげき)を打ち込む、射撃の名手。

著者イベントをみていてそう思いました。
著者イベントのときは、スナイパーたちの弾丸にも注目してみてください。


この本を読んでちょっとSNSから、スマホから離れてみようかなとか、人の投稿をみて気持ちが沈んでいた人が楽になったりするのではないでしょうか。

むかし、安藤美冬さんにお会いしたときにいただいた言葉はお守りです。
過去記事に書いたのですが、人と話していて、ああ、私の感覚がずれているのかもしれない、また変なことを言ってしまったのかもしれない、という時に思い出す言葉。


体調が悪すぎて、仕事がつらくなったときに思い出す言葉。

私のように、安藤美冬さんの言葉にはげまされる人は多いと思います。

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