働き方改革における終身雇用とは

旧来型の日本型雇用の特徴といわれるのが、職種無限定・年功序列・終身雇用でした。

これは、高度経済成長期において日本経済が総じて右肩上がりである中で、一度入った会社(会社と労働契約を結ぶのに「入社」という表現をするのは日本独自です)から出ることは基本的になく、定年まで勤め上げるのが当たり前でした。

そんな時代において、会社から放逐されるというのは極めて例外的であるため、当時作られた解雇規制(解雇権濫用法理)が極めて厳しい規制になっているのも当時の時代背景からすればうなずけます。

しかし、現代において、新卒の時点から「定年まで安心だ」と信じ込める人はどれほど居るでしょうか。

名だたる大手企業の業績も、5年・10年後にどうなっているかは誰にも分かりません。

また、会社が無事であったとしても「社内キャリア」に満足がいかなかったり、上司等との人間関係で悩むこともあるでしょう。

その時、働く側が持つべきものは、「いつでも辞めて次へ行く」という心構えだと思います。

長時間労働による健康被害、パワハラ、セクハラ、いじめ・・・どれも我慢してしまうのは得策とは言えません。特に人間関係は。

そんなときに、自分を守ってくれるのは自分がこれまで歩んできたキャリア・スキルです。

そのため、これからの時代における終身雇用とは、自分の力で、スキルで勝ち取っていくものに他なりません。

そういった視点から以下のニュースを見ると、世間を写す鏡としての学生さんの行動も色々考えている結果なのだろうと思います。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34172770V10C18A8000000/

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