見出し画像

年頭所感 2024年、やりたい100のコト。

2024年、最初の「時々、コラム。」です。
今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

毎年、年の初めには年頭所感として「こういうことをやりたい!」というのを宣言してきたと思うのですが、今年はいつもと少し違う目標の立て方をしてみたので、そんなお話を…。

社会人1年目の娘が帰省し、一緒に年越しをしたのですが、その娘が「2024年にやりたいことを100個考える!」と言って、一生懸命スマホに打ち込んでいました。
私は日頃、そういう類の…「ノートに書くだけでうまくいく!」とか「やりたいことを唱えれば…どうこう」みたいな思考がとても苦手なので、ふーん、と言っただけであまり興味がなかったのですが、娘があまりにもそのことに一生懸命で、「まだ50個しか思いつかん!」「あと20個だ!」などと言っているので、「やりたいことを100個考えるのって、そんなに難しいもんかね」という軽い気持ちで、エクセルに書き出してみることにしたのです。

ところが、10分ほど考えて出てきたのは、たったの3つ。

・シンクを寝る前にきれいに磨く。
・本を50冊読む。
・プライベートのInstagramを週1で更新する。

…しょぼっ!

10分考えてこれかよ、と自分で自分が悲しくなりました。
しかも本50冊って、いつもの目標値よりもかなり低めです。
知らず知らずのうちに自分の目標を低く設定して、「できるだろう」というものを考えていたことに気づき、「あー、何だか娘が眩しい」とため息をついたのでした。

途方に暮れる私を見かねて、娘が教えてくれたのが、「能率手帳」を製作している会社のこんなサイトです。

やりたいことが1個あるだけで 今日がちょっと楽しくなる。
やりたいことが100個あれば、きっと楽しい1年になる。
小さくたって構わない。らしいことも、らしくないことも。

トップページに書かれたことばに、あ、そうか、と少し気持ちが楽になりました。毎年「こうでありたい」「こうでなければ」という目標を自分に課すけれど、結局はうやむやにしてしまいがちな私。でも、「自分が楽しく暮らすため」に「やりたいこと」、であれば、もうちょっと思いつくかも。

加えて、娘が「やりたいことだけじゃなくて、やりたくないことも書いてもいいんだよ」と教えてくれました。例えば「暴飲暴食をしない」「食材を無駄にしない」など、マイナスのほうから「やりたいこと」を考えることもできる、というのです。なるほど~、と思い、その日のうちに50個ほど考えることができました。

そこから少しずつ少しずつ、生活を見直し、自分の行動を振り返りながら、「やりたいこと」を積み重ねていくこと、約10日。やっと今、99個のやりたいことが見つかりました。あと1つ、というところで、「最後くらいはかっこいい目標がいいな」と、足踏みをしているところです。

私の場合、やりたいことの大部分は「日々の暮らし」の中にあります。
もちろん、「くらしアトリエ」の中で、仕事として「これがやりたい!」ということもいくつか挙げてはいますが、それよりも、「お風呂のカビ取りをこまめにする」「ペットボトルをなるべく買わない」といった、毎日の生活の中でのささやかな目標を積み重ねる方が楽しいし、人生にハリが出る気がするからです。

これは、それぞれが今、何に重きを置いているのか、というところに大いに影響しているんだと思います。娘は仕事の目標が多いし、私は生活面での目標が多い。でも、それぞれが小さな「やりたいこと」を積み重ねることで、楽しく豊かに生きられる、ということなのかな、と。

やりたいことを100見つけることが大切、というのではなく、自分が生きるうえで大切にしていることをいま一度、よーく考えて、手のひらに乗せて確かめてみましょう、ということなんですよね。

ちなみに、恥ずかしながら私の100のやりたいことの中からいくつかご紹介しますと、

・ホコリをこまめに取る
・朝「おはよう」と言う
・ハンドクリームを毎日塗る
・料理をする時エプロンをつける
・大河ドラマを観ながら勉強する(平安時代のこと、特に藤原氏についてあまり知らないので、「源氏物語」と合わせて勉強してみたい)
・小銭貯金をする

…我ながら小さなことばかりだし、「そんなこともできてなかったんですか?」と突っ込まれそうなものばかりですが、どれも去年はそんなに「できた!」という達成感がなかったものなのです。
「料理をする時エプロンをつける」なんて、当たり前じゃん!と思われそうですが、私、これが20年以上「できなかった」のです…。

上記の事柄は、今のところ頑張って「できて」います。
できなかったことができると、やっぱり楽しんですよね。

考えるうえで参考にさせて頂いたのが、内田彩仍さんの著書です。日々を健やかに暮らすためのヒントがたくさん、散りばめられています。

今回あらためて読み返すことで、内田さんのようにていねいに、豊かには暮らせなくても、「あ、ここは真似ができそう」というところをたくさん、見つけることができました。

例えば「ホコリをこまめに取る」であれば…今まで「掃除をするぞ!」と気合を入れて雑巾がけをしていたのですが、内田さんの本の中で「ハンディワイパーを利用してホコリだけをささっと取り除くと手軽にきれいになる」ということを知り、さっそく年明けに購入しました。

購入したハンディワイパー。

本当に些細なことですが、そんなこと1つでも、暮らしがちゃんと変化するんです。それがとても楽しい。

また、今年は元日から大変な災害があり、防災について、また「地域のつながり」について考えることも多くありました。ですので、「寄付をする」「水を入れるタンクを買う」「非常用持ち出し袋を3か月ごとに点検する」なども「やりたいこと」の中に組み入れています。

「100のやりたいコト」の残り1つはまだ思いつきませんが、今年の年末に「けっこうできたな!」と言えるよう、ちいさな目標をたくさん抱えて2024年を駆け抜けたいと思います。

皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。



サポートありがとうございます。とてもとても励みになります。 島根を中心としたNPO活動に活用させていただきます。島根での暮らしが、楽しく豊かなものになりますように。