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コーヒーに砂糖とミルクを入れるという権利について。※写真はイメージです。

皆さんお気づきでしょうか。

カフェでコーヒーを注文したとき、「ミルクと砂糖」が一緒に出てこなくなったことを。

もちろんすべてのお店でそういう現象が起きているわけではありませんが、「ミルクとお砂糖は使われますか?」と確認されるお店が格段に増えました。最近では、ブラックで飲むこと前提に、聞かれもせず、お砂糖もミルクもはなから出てこないというお店も増えてきていると思います(あくまで経験値ですが)。

よくびっくりされるのですが、わたくしコーヒーが大好きで毎日飲んでいるのですが、ミルクも砂糖もたっぷり入れないと飲めないのです。「ブラックっぽい」と言われることも多いのですが(それもよく分からないが)、両方入れて初めて私のコーヒーは完成するのです。事務所でも、「マイ砂糖」と「マイミルク」を冷蔵庫に常備しているほど。

私、コーヒー大好きなんです(2度目)。

「シマシマしまね」でオリジナルのブレンドコーヒーを販売し、コーヒーとうつわのイベントを開催して島根各地からコーヒー豆を集めるくらいなので、その愛は分かっていただけるのではと思います。

そんな私が、ここ数か月立て続けに「…あ、お砂糖出てこないんだ…」「あ、ミルクだけ…」という思いを経験し、「コーヒーにミルクと砂糖を入れる派の権利」について少し語りたい、と思うに至りました。気を悪くされる方がいたらごめんなさい。

あと、コラムで使っている写真はすべてイメージです。このお店のコーヒーがどうこう、という話ではありませんのでその点よろしくお願いいたします。

最近は周りでもコーヒーに砂糖を入れない人が増えました。いまはさっぱり飲めるエチオピア産の豆が流行りで、浅炒りの豆をブラックでお茶のように飲むというのが主流。その波は私自身もひしひしと感じており、そういう飲み方もおいしいな、と感じる時もたくさんあります。きっとそういうコーヒーはミルクや砂糖を入れるべきではない、という店主のこだわりもあるのだと思います。それはすごくよく分かるのです。

でもでも、私はミルクと砂糖を入れたい。

自分がいつも飲んでいる基準でいろんなコーヒーを飲んでみたいのです。

「じゃあミルクと砂糖くださいって言えばいいじゃん」という声が聴こえてきます…そうなんです、「すいません、お砂糖とミルクってありますか?」とひと言いえばいいのです。それも分かっているのです。

でもでも、「そんなことを言ってオーナーさんが気を悪くされないだろうか」「俺のコーヒーはブラックで飲むんだよ!とか思われるだろうか」と考えると、言えないのです。いらぬことを言って怒られたくないという気持ちが働き、「きっとこうやって飲むのが一番おいしいってことなんだね…」と思いながら、隣にいるスタッフが苦笑いしているのを尻目に、ちびちびとブラックコーヒーを飲んでいます。

こういう時、さらりとオーナーさんにお話ができるようになれたらいいのに。シャイというのは日々のいろんなところでちいさな「しょんぼり」を繰り返すことでもあるのだ、と思い知らされます。

ちなみに皆さん、「角砂糖」がないスーパーが増えたというのもご存じでしょうか!私がいつも行っていたスーパーからは角砂糖がなくなり、あるのはスティックシュガーか「グラニュー糖」だけ。スティックシュガーはほら、飲むたびにちっちゃいゴミが増えるじゃないですか。あれは「お客様用」ですよね。

なので、別の大きめのスーパーまで行って角砂糖を買うという、肩身の狭い思いをしている私です。角砂糖の大きさにも自分なりにこだわりがあるのですが(普段使っているマグカップとの兼ね合いとか)、まあその話は置いといて、砂糖が敵対視されるのは分からないでもないけど、コーヒーは嗜好品だし、好きに飲ませてくれ~!…という、少数派の声をちょっとあげてみた、という話でした。

そういう人もいるんだな、今どき珍しいね、くらいのスタンスで見守っていただければ嬉しいです(こじらせてるみたいで申し訳ないです。勝手に変な同調圧力を感じてしまう自分が悪いんですが)。

今はコーヒーの上にいろいろ甘いものが乗っかったやつを飲む(食べる?)か、あっさり味のものをブラックで飲むか、のどっちかみたいな時代なんでしょうね。普通のコーヒーを飲まない若者が増えているという話もよく聞きますし。

また何年か経って何回目かの「コーヒーの波」が来ると、今度は「ミルクと砂糖を入れるのが主流」になるのかもしれません。これからもコーヒー愛は変わらず、自分なりの飲み方を貫き楽しみたいと思います。

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