宇都井に出かけた。

先日、Instagramに今月末で廃線となる三江線「宇都井駅」に出かけたことを載せたら、思いのほかたくさんの反応がありました。

皆さん、こんな高いところに駅がある、という「宇都井駅」の存在そのものをご存じなかったのかな。それとも、廃線というノスタルジックなキーワードに反応されたのでしょうか。

私自身は何度も通りかかったことはありましたが、上まで登ったのはこの日が初めて。116段という階段を上らないとホームにたどり着けないという、まさに「天上の駅」です。

ここで地域活動を行っていらっしゃる方によると、高齢化率が半端ないこの地域で、116段の階段を上がって汽車に乗る人（つまり、階段を上がれるほどの体力のあるお年寄り）は皆無。皆さん、ひと駅先の駅まで車に乗せてもらって、あらためて汽車に乗るという、笑い話のようなことが実際に起きていたそうです。

いまはまさに「廃線バブル」という感じで、連日たくさんの方がこの駅と三江線の思い出を目に焼き付けようと訪れているようですが、4月以降、この駅舎（というか橋）がどうなるのか、宇都井という地域がどこへ向かっていくのか。

島根のひとつの現実として、見続けていきたいと思いました。