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お裾分けをすること。



誰かが喜んでくれるようなお菓子を作りたい。

飲んでくれた人の心が緩むような珈琲を淹れたい。


小さくても、ささやかでもいいから

みんなに優しくなくても、関わってくれた人に優しくいたくて

そうしたらいつかみんなに優しくできるんじゃないかって

この自粛期間中にぐるぐる考えていたことです。


わたしが東京でお仕事をしている場所は

ささやかで、だけどすごくあったかくて

美味しい珈琲と優しいお菓子があります。

素敵なお店のお手伝いができることが

すごくしあわせなんだと改めて実感しました。


今は九州で暮らしています。

お家から近くにある小さなお花屋さんは

なんとなく雰囲気がお仕事場に似ていて

可愛くて、柔らかくて、あったかい色のお花に囲まれていて

職人さんだなあって思う凛としたお姉さんがお仕事しています。


どこで暮らしていても、素敵な場所というのは見つかって

そこに大切な人と足を運ぶことがすき。



いつか、いつか、ばかりがむくむく大きくなって

心がくたくたになったこともあったけど

わたしが歩いてきた道は間違ってなくて

周りを見れば優しくて、あったかい人に囲まれていて

だからわたしが今できることは

その人たちに喜んでもらえることをする。


お菓子作りの試作をすれば、食べてくれる人たちがいて

珈琲を淹れれば、美味しいと飲んでくれる人たちがいて

お料理すれば、毎日平らげてくれる恋人がいて

そんなことが少しずつ成長したら

大きくなったいつかのむくむくは叶うんだと思います。


昨日はプリンを作りました。

今日、大切な人たちにお裾分け。

美味しいとか、心が緩むとか、あったかい気持ちとか

今のわたしが全部感じて大切にしまっておけば

大きなお裾分けにつながると思うのです。



お昼に頂いた天ぷらがとっても美味しくて

お裾分けで頂いた珈琲が美味しくて

雨音を聴きながらnoteを書き記すこの時間がしあわせです。


恋人が帰ってくる頃には、雨が静かになっていますように。



2020.06.03

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