「あの人は出来る」は言訳と気づいた


以下の7冊の本を読んで思ったことがあるのでまとめます。

  • 超一流になるのは才能か努力か?

  • 究極の鍛錬

  • 帝国ホテル厨房

  • 三流シェフ

  • 習得への情熱

  • イーロンマスク

  • ジェフベゾス

 

■「超一流になるのは才能か努力か」「究極の鍛錬」より

 

上から二冊、「超一流・・・」「究極の鍛錬」では、「才能など存在しない」「特定の分野において優勢な遺伝子は見つかっていない」。とのこと。

 

超一流を調査すると、共通することは圧倒的な鍛錬の積み重ね。例えば、天才モーツアルトも幼少期より多大な練習を父親の指導の下重ねていた。チェスのチャンピオンたちのIQは特段高い人ばかりではない。など。

 

そうであるならば、私たちは「あの人はできる」「才能がある」というセリフは、努力をしない自分を肯定して、諦めているということになると思った。

 

「あの人は出来るからなぁ」⇒自分とは違う人間で、自分はそこまで到達できない羨ましいなぁ。これは「到達できない」前提が正しいことで成立する。しかし、才能などなく、優れたアウトプットは鍛錬のたまものが前提としたとする。すると、「才能ある」とは「鍛錬を積んでいる」ということになり、「あの人は才能があるから、自分には出来ない」は、「あの人は鍛錬を積んでいるから、自分にはできない」ということになる。

 

何が言いたいかというと、つまり出来る人を見て、「あの人は才能があるからなぁ」というのはつまり、「自分はそこまで努力はしないのでそこまで到達しない。だからアウトプットの差が出て当然だよね」と言っていることになると思う。

 

努力するだけ、積み重ねるだけ。誰でもできるけどしんどいこと。それをするか、しないか。ただそれだけだけど、自分はしんどいから、楽したいからしない。そう言うことになると思った。

 

そんなわけで、僕は「あの人が才能あるから」「できるから」言わないようにします。特に自分が取り組んでいる分野においては、絶対にやめます。スポーツや他人への褒め言葉などでは使うことはあっても、自分が諦めのように使っていた「あの人はできるから」はやめます。

 

■偉人たちの本を読んで  

 

次に、残り下の5冊です。帝国ホテルのフレンチの神様、村上さん。現代の最高峰フレンチシェフ三國シェフ。チェスと太極拳で世界チャンピオンに輝いたジョシュ・ウエイツキンさん。イーロンマスク、ジェフベゾス。いずれも輝かしい経歴と実績・実力をお持ちです。みな才能があったのかもしれません。しかし、みんな努力しています。努力なんて言葉が軽く思えるほどの、研鑽・鍛錬・修練を積んでいます。しかもそれを当然のように何年も重ねています。

 

そう思うと、一口に「あの人は才能がある」といっても、本当に自分と比べてすごいのか?正しく、その人たちと同じだけの努力はしたか?情熱を注いだか?その上で、その人たちと台頭に比べて、自分より才能があるのだろうか?

 

子供のころ凄かったのかもしれない。けれど、本当にその人たちの子供のころ、自分より研鑽を重ねてないのだろうか?自分より偉人はいきなりすぐになんでもできて、それが継続されたのだろうか。

 

上の2冊に戻る。面白い話がある。【情熱さえも積み重ねで増大していく】修練を重ねるうに、情熱もどんどん増してくるものらしい。他人より努力しない理由として、情熱を思い浮かべることがある。「あの人は熱意が凄いからなぁ」「あんなに真剣な姿は真似できない」。僕もそれを逃げ場として使っていたが、それも努力のたまものらしい。
 
もちろん内的理由なので、色んな要因はあると思う。しかし、情熱が不足しているのは、鍛錬が不足しているからかもしれない。つまり、それも言い訳にはならない。同じだけ鍛錬しましたか?ということになる。  

 
■宣言

 

そんなわけでここで改めて宣言します。

 

倉澤は「「あの人は才能ある・できるから」は言いません。

 

それは私はあの人より鍛錬しません。と宣言していると考えたからです。ましてや超一流にならまだしも、自分の会社の同僚や先輩に使う言葉ではないと思いました。  

 

■究極の鍛錬方法

 

最後に究極の鍛錬の「あとがき」より、具体的手法をここに要点だけ残します。

 

①指導者が設計した体系的鍛錬メニュー

②自分の弱点を繰り返い練習する

③その直後に受けるフィードバック

④能力向上のため徐々に高くなる課題設定

⑤※けっしておもしろくはない訓練内容

(⑥作業にならないこと)

 

※の⑤は「超一流の・・・」の表現ですと「コンフォートゾーンを抜ける」だと思います。楽な練習ではなく、厳しい環境に身をさらすということだと思います。それが「面白くない」かどうかは、取り組む姿勢によると私は思いましたので、少し注釈をつけさせてもらいました。

 

⑥は、あとがきにはなく、私が重要だと思ったことを追加しました。「作業にならないこと」。作業になってしまうと、たとえ一万時間やったとしても、上達は望めません。これは車の運転を30年毎日繰り返しても、F1選手にはなれないことが証明していると思います。①~⑤があってこそ、繰り返す鍛錬が成果を生み出すそうです。

 

■おすすめ本

もし共感してくださいされましたら、ぜひ上記の本を読まれてみてください。上からおススメ順です。

 

「習得への情熱」

「超一流・・・」

「帝国ホテル厨房物語」

「三流シェフ」

「イーロンマスク」

「ジェフベゾス」

「究極の鍛錬」←「超一流・・・」と内容の重複が多いからここです。

以上、久しぶりの長文になりました。

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