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「ガラスの梨」越水利江子著、を読みながら、ひとりで盛り上がっている……❣❣

 本当は戦争のことをきちんと理解するために読むべき本なのに「クリとキラ」の目次を見た時から、運命かしら、と思って、あ、馬の名前と犬の名前なんだ。うちは犬がクリで猫がキララだったけどね。なんか、嬉しい。

 小学生の芽から見た戦争体験を、読みながら、そういえば、母は戦争の話はほとんどしなかった、と思った。

 あとがきを読んで、昔、ケアマネの仕事をしていたころに、利用者さんの家が、千葉の七夕空襲で3軒だけ焼け残った家の最後の一軒だと聞いたことがあった。

 周りは新しい家ばかりなのに、その家だけが、長屋門があって、玄関は敷居がっ高くて、高齢者が住むには不向きな家だった。

 周り中火の海だったと、その時、おばあちゃんが話してくれた。もっときちんと聞きたかったが、ためらってしまった。

 他にも、シベリアに抑留されたことのある人が記録に作ったという本を見せてくれたことがあった。

「ダモイ」というロシア語が、帰るという意味だと教えてくれた。

「ガラスの梨」の主人公のような小学生の実体験を、母に聞いておけばよかったと、母が亡くなった後で思っても仕方がないのだが、一つだけ何度も聞かされた自慢話がある。

 私の母校は体育の公開研究校で、それは昭和5年から続いていて、母が小学6年生だった昭和16年に、日本軍の健康維持のための体操にするべく、記録映画になった、というのだ。

 戦争のことは話さず、ドラマもみなかったが、映画になったことは自慢だったようで、よく話していた。

 もっと、きちんと聞いてあげればよかった、と後悔している。

 物語の最後に出てきた小夜子ちゃん。字は違うけど、私もさよ子よ。

 次は小夜子ちゃんの本を読まなければ、とネットで探したが、電子書籍だった。読めるかしら。

 考え中です。

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