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我が家の周りは、バラが花盛りです……❣❣

 大人になってから外国の児童文学をよむと、時代背景やら、生活様式やら、子どものころには見えなかったことが、いろいろ分かって考えさせられることが多い。

 昔読んだときには「少女パレアナ」だったのにいまの翻訳だとポリアンナになっている。

 最初は違う物語かと思ったら、違うのは名前だけで、ストーリーは同じだった。

 喜びを探すゲームはいいことだと思うけれど、度が過ぎると病気なのだそうだ。「ポリアンナ症候群」というのだそうだ。

「あしながおじさん」はほかの作品群より年代が遅いらしくて、作品の中に他の作家の作品名が出てきて楽しい。

 私は考え方が幼かったのだろう「あしながおじさん」を読んだのは高校生の時だから、だいぶ遅いが、文庫本を本屋さんで買った。

 何しろ、文庫本を売っている本屋さんは、高校のある隣町にしかなかったから、文学に巡り合う機会も少なかったわけだ。

 少女漫画の雑誌は売っていたから、学校近くの本屋さんで毎週買って読んだ。

 だから私の記憶には、漫画の思い出ばかりが残っている。

 忠津陽子さんの「美人はいかが」が大好きで、コミックスが発売されると聞いたから、千葉のデパートの本屋さんに売っていると聞いて、千葉に仕事に行っているおじいさんに頼んだら、他の本を買ってきたので「これじゃない」と言って、箪笥の上に放り出して置いたら、洪水にあって他の漫画は全滅したのに、その本だけが無事だった。

 むかしの作品はコミックスになっていないものが多いから、もう読むことができない。

「東京シンデレラ」とか「おはようエルザ」とか感動的な作品がたくさんあった。

 40年ほど前に神田の古本屋で週間少女フレンドが全話そろって10万円で売っていた。お金を持っていたら買っていたかもしれない。

 実家は、その後火事で焼失したので、わたしの若き日の宝物はすべて消えたから買わなくてよかった。

 物は消えるが思い出は消えない。

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