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懐かしく、切なく、泣きました……☆☆

 最初に図書館で借りて「紅玉」を読みました。次に教えていただいて「九月の口伝」を読みました。そしてこれが原点なのでしょう「故郷」が届いて、懐かしい古書の匂いがしました。

 読み始めたら、早く続きが読みたかったけれど、情けないことに疲れてくると字が見えなくなって一日では読めませんでしたが、自分の子どもの頃を思い出しました。

 私の家も父は婿養子ですが、祖父母は本当は伯父夫婦なので、養祖父母と両親は年齢が近かったので、子どもの私たちが農作業を手伝うのは、米の種まきと、水やりと田植えと稲刈りくらいでした。

 私は千葉県生まれなので早場米地帯だから、ゴールデンウイークは田植えウイークでした。夏休みの終わりに稲刈りをしました。

 最初は牛を飼っていましたが、小学生くらいのときから耕運機になり、トラクターになりました。

 わが家もハウストマトやキュウリやナスを出荷していたので、夜明けとともに起きて収穫し、市場に運びました。トラックの助手席に乗って祖父といっしょに市場に行きました。

 高校生の頃にまわりの農家がハウス栽培をやめて、近所にできた京葉工業地帯に働きに行くようになって、父も米以外の野菜栽培をやめて、ゴルフ場のバスの運転手になりました。

 弟は会社員になり、父が脳梗塞で倒れたのを機にコメも大規模農家にお願いして栽培してもらっています。

 父も三男で父方の祖父は父が子どもの頃に亡くなっていたので、貧しくて農家に婿に行けば食べ物には苦労しない、と思ったそうですが、わが家も貧しくて「騙された」と母にいったことがあるそうですが、母は戦争中もお米は食べられたそうなので、父の家よりは少しはましだったのかもしれません。

 そんなことを考えながら、おかあさんの亡くなるところを読むと、祖母を思い出しました。

 祖母は血のつながらない私を、未熟児で育つかどうかわからない私に脱脂綿でミルクを飲ませてくれたそうです。

 母は、自分たちに親孝行はしなくてもいいが「おじいさんとおばあさんは大事にしてくれ」といっていました。

 そんなことを思い出しながら読みました。

 読み終わって、児童文学をきちんと勉強しなければ、と思いました。

 がんばって勉強します。


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