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リカルド・ロドリゲスに見る、名将の条件

浦和レッズの槙野智章選手、宇賀神友弥選手が退団します。

2人とも、長きに渡り浦和を支えてくれた選手であり、退団はとても残念ではありますが、チームの新陳代謝のためには必要なことでもあると思います。

トーマス・デン選手も退団することになり、センターバックの補強は必須になったと思いますが、ここら辺は何か当てがあるから決断したと思っています。


話は変わり、今シーズンから就任したリカルド・ロドリゲス監督ですが、就任1年目かつ選手もかなり入れ替わる中で、前年を上回る順位を残したことは素晴らしいことだと思います。
(最終節を残して6位、最終的には6位か7位になりそう。かつ天皇杯も準決勝まで進出)

個人的に既に名将確定だと思っていますが、その他の名称と呼ばれる監督と共通点があります。
それは、槙野選手、宇賀神選手退団ともつながりますが、
自分の思考に合わない・戦術に合わない選手は、どんなに実力や実績があっても起用しない」ということです。

これは、名将たる確固たる自分の考えがあるからこその現象だと考えています。

他の名将と言われる監督がどんな感じだったかというと、西野朗監督は個人的に名将だと思っていますが、「西野に干されたイレブン」という11人が揃うほど、自分の気に入らない選手は起用しませんでした。
この中には、都築、新井場、家長など結構なメンバーが入っています。

また、岡田武史監督もこの部類に入るかと思います。
フランスワールドカップでカズ選手を外す、南アフリカワールドカップで戦術変更の後に中村俊輔選手を外すといった例から。

他には海外の例だと、ファーガソン監督も実績のある選手でも徹底的に起用せず選手との間に軋轢を生んだということを聞いたことがありますし、
オシム監督も走れない選手は起用しないとか、(これは少し趣旨とは違うかもしれませんが)ファンタジスタタイプは同時に出場させないとか、
自分の考えに一致しない選手は起用しない傾向があります。

例を探せば他にいくらでも出てくると思いますが、名将と言われる監督の共通事項が
「自分の思考に合わない・戦術に合わない選手は、どんなに実力や実績があっても起用しない」だと思います。

反対に、これができない監督はダメな監督です。
実績や経験があるといった理由でピークを過ぎたベテラン選手を起用し続けて成績が低迷している例とか結構よく見かけますが、これこそ典型的なダメパターンです。
(個人的な印象では、J2で低迷しているチームにこのパターンが多い)


まあ、槙野選手、宇賀神選手に関しては、年齢からくる衰えもあるので、上記の例に完全に当てはまるわけでもないですが、今回の退団はこの文脈の中でも語れるかなと思っています。

あと、あくまで推測ですが、いつまでもミシャ(ペトロヴィッチ)監督の残像を引きずっているかのようで、それを断ち切りたいという意図もあったのかなとも思います。
確かにあの頃のサッカーは、今でもたまに見返しますが、良いサッカーをしています。
だからといって、いつまでも過去の栄光にすがるわけにもいかず、そこと決別したい意図もあるのかなとの想像です。


以上なんやかんや書きましたが、リカルド・ロドリゲス監督は名将だと言いたいだけです。
あとは、天皇杯で優勝して、なんとかACLの出場権を獲得してほしいと願うばかりです。


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