祈りの本質は何か、経営者にとって祈りの意味とは

ゆるすこと、祈ることについて。過去の許せないことに対して、祈りましょうと言われても、実は思いつかなかった。他の人の話を聞いて、そこまで引きずるほど許せないことがあるんだな、という驚きもあった。

ゆるすためには、その前に怒りがあるのだと思うが、それほど怒ることがない。いや、正確に言えば、怒ることはあるけれど、それほど怒り心頭になるほどのことがないし、多少の怒りがあっても、すぐ忘れてしまう。

本稿では、怒り、許し、祈りについて、考察したい。

怒りの感情を持ち続けることは不毛である

怒りを持ち続けることは、けっこうエネルギーがかかる。そこにエネルギーを使うなら、もっと自分にとって有益なことに使いたい。特にナレッジワークをしていると、脳の使用率が怒りで埋まるのは非常に惜しい。

また何かあって怒りが湧いたとして、そのまま表出しても良いことは何もない。部下や子供に怒っている人がいるが、本人がスッキリするだけで何の解決にもならない。問題があったなら、すべきことは問題解決だ。

怒りに囚われ続けるのは人生の無駄だ。怒りは個人の中の感情でしかないから、世界には1ミリも影響を与えない。怒りを原動力にして、何か生産的なことができたら良いが、怒っているうちは良いアイデアは出ない。

このように考えると、たとえ怒りの感情は持ったとしても、長引かせることは不毛である。人間なので、イラッとすることもあるし怒らないことは無理だけど、それに長く囚われないようにと、合理的に考えている。

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