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1日3回きっちりお腹が空く父。常備菜の魔術師になりたい

父の「腹減った」対応。
これがなかなか私の時間を奪う。
1回の食事は少なめ。
ちょっとでお腹いっぱいになってくれるんだけど。
朝ごはんちょっと遅めになったから、多めに食べといてお昼を抜くとかできない。
洗い物の関係で、たいらげてほしくても「無理」の一言で箸を置かれる。
融通がきかない。

ひとり暮らしの時は、家で一人でごはん食べるなんてことはなかった。
どんなに素晴らしいお料理も、1人で食べるって楽しくもないし美味しさも半減する。
1日1食で良かったし、その1食ははだいたい夜、飲みに出かけていた。
ひとり暮らしを始めてすぐの頃は、張り切って自炊してみたけれど、なぜか作っているうちに食欲が落ち着いてきてしまう。
作りすぎて「誰が食べるんじゃ」ってなったり。
同じものを3日連続で食べなきゃいけなくなったり。
そのうち平日はほぼ会社に泊まるような働き方になり、久しぶりに家に帰るとダメにしてしまった食材に罪悪感が募り自炊をやめてしまった。
最近は、お野菜とかもらったりした時だけ、どうにか無駄にしないようにっていう感じだったので料理の腕はからっきし。

お腹が空くことは健康的な感じがして良いのだけれど。
仕事がノってる時でも容赦なく「腹減った」って言われると、1日3回きっちりお腹が空く父を恨めしく思う。
「腹減った」を放置すると1分もしない間に「めまいがしてきた」と脅される。「んなわけあるか!」って思うけど、血糖値のこととかわからないから普通に焦る。

父は価値観が古い。
それは、世代の違いもあるし理解している。
だがしかし。
母が甘やかしてきたおかげで、どえらい手間がかかる人になっている。

ごはんは炊きたてじゃなきゃいや。
レンチンNG。
売ってるお惣菜=まずい
冷凍食品=なんか怪しい
コンビニ弁当=鳥の餌 みたいな。

同じものが2回続くと箸をつけない。
そのくせ「煮物が食べたい」とか言う。
1回分の煮物なんて、しちめんどくさくて挑戦する気にもならない。

賞味期限にもうるさい。
普段はボーッとしているのをいいことに、サラッと期限が切れたものを紛れ込ませると、なぜかそういう時だけ「これ、賞味期限いつまでだった?」って聞かれる。

もう一個オマケに。
冷蔵庫も冷凍庫も開けることのない父。
夏に父が買ってきたアイス。
冷凍庫に入ったまま冬になり。
忘れているんだろうと思って食べたら。
そんな日に限って、「アイスでも食べようかな」と自ら冷凍庫を開けたりする。
なんでだ。
変な勘の良さ?があって油断できない。
「たまたま昨日食べちゃった」って白状しても、ブチ切れたりはしないけど。
「そっか、いいよ」って言いながら、ちょっとショボンとされるので胸がチクッとする。
悪いことしちゃったなと思って、その日のうちに買いに行き「買ってきたよ、食べる?」って言うと「寒いからいらない」と言われる。
ああ、めんどくさい!

また脱線した…
ひとつ良いところもある。
変に?手のこんだ料理は求めてこない。
炊きたてのごはんに、納豆と海苔、お漬物とお味噌汁でもOK。
お刺身も、たまにはと思って“カルパッチョ提案”してみても無視
お醤油とワサビだけ添えればOK。
(お刺身、冷凍はNG)
卵かけごはんも、卵が賞味期限内でごはんが炊きたてなら食べてくれる。
その点はすごーく助かっている。
が、「腹減った」と同時にダイニングテーブルに自分のお箸だけ準備して座りこまれ、「まだ?」って見守られても…
私の仕事の区切りとか、もうちょっと猶予ほしい。

私も電子レンジは使いたくない派。
父にバレない冷凍の技を駆使したり、常備菜でアレンジしたり。
知恵つけて、腕あげたい。

「お料理ってやってみたら楽しい!」ってとこまで持っていくのは無理でもいい。
どうにか。
冷蔵庫からお漬物出すところからでも。
ごはんを自分でよそるとかでも。
根底にある「男は台所に立つもんじゃない」を薄れさせていかねば。
私が死んじゃう。
いちいち言うのもしんどい。
自発的にできるようになるには…?
テレビ見てジッとしているだけで、なんでそんなにお腹が減るのー。
謎。

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